

当時勤めていた会社の業績が悪くなり、営業部から審査部(取引先の信用調査を行う部署)へ異動になりました。会社全般のことがわかる資格はないかと探し、中小企業診断士を知ったのがきっかけです。
LECで学習し始めましたが、仕事との両立が難しく、講義もサボりがちでした。そうこうしているうちに会社が倒産し(平成12年1月のことです)、ぽっかりと時間が空きました。再就職先を探しながら、受験勉強に本腰を入れ、運良く、その年の1次試験と2次試験を突破することができました。
学習で心がけたのは、1. 講義の内容をしっかりと理解する、2. プラスアルファの実力をつけるために自分で学習を工夫する、の2点です。特に2. が合格に役立ったと思います。当時通っていた神保町校の近くに、書泉グランデという書店があり、診断士試験のコーナーがあったので(残念ながら、今はかなり縮小されてしまいましたが…)、そこに通って、情報収集したり、参考書や問題集を手にとって、「これなら興味を持って読めそうだな」、「これなら出来そうだな」と感じたものを購入して学習したりしました。当時とは試験制度が大きく変わったので、同じやり方を薦めるつもりはありません。今の受験制度で合格を目指すなら、必須知識をしっかりと理解して、効率良く学習するのが得策だと思うからです。
しかし、年数が経っても変わらない真理もあります。それは、診断士試験は他の受験生との競争だということです。他の受験生よりも1点でも多く得点するために自分だったらどうするか、ということを考え、工夫しながら学習することが合格には不可欠であると思います。
合格後、経営コンサルタント会社へ転職しました。最初の仕事はOA機器販売会社の営業マニュアルを作成することでした。文章を書く仕事は初めてでしたし、パソコンのスキルもなかったので、とても苦労しました。しかし、苦労しながらも完成させ、クライアントの社長に喜んでもらえた時はとてもうれしかったです。
コンサルタントの仕事においては、その後も苦労しっ放しです。だけど、仕事は楽しいです。苦労すればするだけ、完成させた時の喜びは大きいですし、苦労を乗り越えることが自分のスキルアップにつながると実感できるからです。
他には、コンビニエンスストアやレンタルビデオチェーンの現場改善とマニュアル作成、かつらメーカーの資金調達支援、製品開発型ベンチャーの営業展開支援と上場支援、商店街診断等々、経営戦略やマーケティングに関する仕事に多く携わっています。
新しい仕事や未知の業種に挑戦することは、やはり楽しいです。苦労することが前もってわかっていても、やめられない魅力があります。
合格は自分の力で勝ち取るものです。もちろん、講師として最大限のサポートをいたしますが、試験会場で本試験問題を解くのは、皆さんです。自分を信じて、着実に一歩一歩実力をつけてください。自分の人生を切り開くのは自分自身です。手を伸ばして合格をつかんでください。