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講師インタビュー 事例の本質に迫る!

事例IIの本質

 事例 II は、毎年解き易い問題が出題されています。しかし、それがすなわち「合格点を取れる」ことにはなりません。「練り上げられた表現に隠された深いテーマを読み取り題意を捉えるには、過去問を徹底的に学習することが重要」 と金城講師は言います。過去問を深く学び合格を勝ち取った経験を持つ金城講師が語る「過去問の奥深さ」は、一読の価値ありです!

写真:金城講師 金城講師が語る「合格力が身に付く過去問の学び方」

過去問には、出題委員からの「受験生へのメッセージ」が隠されています。しかし、それは何度も繰り返し学習しなければ受け取ることはできません。過去問を深く学び、そのメッセージを受け取ることができたとき、皆さんの実力は間違いなく合格レベルに到達しています。「コンサルタントの視点で過去問と深く向き合うこと」。これが、2次試験合格の秘訣です。


1:事例IIの特徴
Q例年、事例 II を得点源とする受験生が多いです。金城先生から見て、事例 II の特徴はどんなものだとお考えですか?

写真:金城講師

金城:

 確かに、事例 II は、LECの再現答案添削サービスのデータを見ても最も平均点が高くなっていますね。アパレルやせんべい屋、美容室といった馴染みのある企業の事例が出題されていることも一因でしょう。でも、私は事例 II ほど注意を要する事例はないと思っています。


Qどういうことですか?

金城:

 まず、事例 II は4事例の中で一番与件文が長いという特徴があります。したがって、「読む力」が非常に重要です。逆を言えば、読み込みの精度が低くなる可能性が大きいということです。その上、意図的に与件表現を工夫している部分が多いのも特徴です。

 つまり、題意を正確に捉え、与件の情報を選別して作問者の求める解答を導き出すのが最も難しい事例なのです。


Q受験生の感覚と違いますね。

金城:

そうですね。事例 II を得点源だと思っている受験生は、要注意です。馴染みのある業態が取り上げられるのでマス目は埋めやすいのですが、「解答を書けた」ことと「出来た」ことは違うのです。本試験問題の与件文は、受験機関の模擬試験とは比べものにならないくらい精緻に練り上げられています。その分、表現も非常に巧みで、読み飛ばしそうなところに深いテーマや方向性が隠されています。

 先程も言いましたが、事例 II は特に与件文が長いので、そういった重要な部分を読み飛ばしやすいのです。だから、その「怖さ」を分かった上で与件文を読むのと読まないのとでは、結果に大きな差が生まれるのです。


Q何か具体例を挙げていただけませんか?

金城:

 では、平成17年度の美容室の事例について、簡単な例を挙げましょうか。各設問の文末をよく見て下さい。全ての設問の中で、第4問だけが「説明せよ」となっていることにお気付きになったと思います。これ以外は、全て「述べよ」ですよね。

 だから、この第4問は「説明」しなければならないのです。単にインターナル・マーケティングについて「述べる」のではなく、なぜそれが顧客満足につながるのかの「説明」を作問者は求めているのです。

 再現答案を見ていると、インターナル・マーケティングについて述べていた受験生が多くいました。このくらいは、2次試験を受験される方なら、誰でもできるレベルです。でも、出題者が求めていたのはそこではなく、「なぜ従業員満足が顧客満足につながるか」という因果関係の説明だったんですね。

 このように事例 II は、自分ができたと思っていても得点がその感覚に伴っていないケースが多いのです。


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図:本試験1次2次過去問題

本試験1次2次過去問題
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