中小企業診断士

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実務家講演会 講演者インタビュー

LECでは、合格後のビジョンを考える場として、著名な実務家の先生をお招きして講演会を定期的に開催しております。
試験合格は、あくまで実務のスタートラインです。合格した後にどのような実務を行っていくのか、どのような分野の仕事をしていきたいのか、早い段階で合格後のイメージ・ビジョンを形成することが有益であると考えております。今後も、みなさまの合格後をサポートするため、実務の最前線で活躍する先生の講演会を随時企画して参ります。

大崎 玄長 先生

大崎 玄長 先生
(おおさき もとなが)

株式会社エヌエフエー 代表取締役/株式会社ディープロジェクト 代表取締役/中小企業診断士/社会保険労務士資格

1973年大阪生まれ。1996年中央大学法学部卒業。
(株)日本エル・シー・エー入社(現東証2部)所属経営コンサルタントとして社会人生活をスタート。2000年中小企業診断士保有、独立コンサルタントとしての活動を始め、累計支援企業数は400社超。各地の中小企業支援センターより経営支援専門家の認定を受けつつ、2002年には大阪産業創造館より専門家表彰を受ける。
2003年大阪商工会議所異業種交流会フォーラムアイ副代表就任。産業振興・地域産業集積形成と雇用維持の不可欠さを実感し、自らのライフワークにすることを決意。2004年株式公開を目指す企業の上場支援を開始。2006年地域密着型人材派遣会社 株式会社エヌエフエーを設立、代表取締役に就任。2010年社会保険労務士有資格者資格を保有、第一種衛生管理者認定。同年、大田区製造業の共同出資を受け、自身の決意を実践するため株式会社ディープロジェクトを設立、代表取締役に就任。2012年3月ジョブ・カード キャリア・コンサルタント認定。同年4月共同受発注会メイドイン大田副会長就任。
現在、ライフワークの実現を目指し、2社の経営の傍ら、コンサルタントとしても鋭意活動中。

中小企業診断士 実務家インタビュー

――中小企業診断士(以下、診断士)を目指した経緯は。

大崎 玄長先生 インタビュー

大学卒業後、大手の経営コンサルタントの会社に就職したのですが、入社4カ月ほど経った頃、上司から、いきなり「ほな、大崎君。次の○○社の役員会指導、一人で行ってきて」と言われました。いまにして思えば、新米コンサルに対する実戦訓練という位置づけだったのでしょうが、当然ながら、当時は、経営コンサルタントとしては、全くの「ど素人」。知らないこと、できないことだらけ、ホントに冷や汗ものでしたね。それでも、上司や先輩の見よう見まねで何とか仕事に喰らいついていきながら、慌しい年月が過ぎていきました。
そうした日々の中、いつしか「点・点での理解ではなく、面としての体系的な理解がしたい」と思うようになり、経営コンサルタントのプロたる診断士の資格を取ろうと決意して、勉強を始めました。試験まで約半年しかありませんでしたが、無事合格することができました。

――診断士試験に合格された後は、資格をいかにお仕事に活かしてこられたのでしょうか。

まず、合格した年の翌年に診断士として独立し、活動を開始しました。私が仕事をいただくために、まずとった行動は、中小企業支援センターの相談窓口への飛び込みでした。そこで「診断士ですが、仕事がしたいです」と言うと、「専門家制度があるので、それに登録するといいでしょう」と案内を受けたので、登録しました。他にも、地元の商工会議所に行って、異業種交流会を紹介されたので参加しました。そのような中で単発の相談案件が入るようになり、顧問契約もいくつか成立しました。診断士の場合、商工会議所や中小企業支援センターを「闊歩」でき、経営者も「一応、話は聞いてやるか」という気になってくれるので、こういった機関を利用して足掛かりをつくることは有効だと思います。 また、資格の学校で講師を募集していたので、応募して研修業務もするようになりました。このように仕事を広げていく中で、同じ診断士の仲間と多数出会い、仕事の紹介や執筆、共同コンサルの仕事もいただくことができるようになりました。さらに講師仲間と情報交換の延長で、各地の中小企業支援機関から「専門家認定」され、公的業務に当たる窓口相談等も担当させていただき、そこから顧問先も生まれるようになりました。徐々に人的ネットワークを充実させ、一生懸命仕事をして「成果」や「顧客満足(CS)」を高めていくと、さらにクライアント企業やコンサル会社を紹介され、仕事もどんどん増えていくという好循環に、運よく乗ることができました。

私が診断士の知識を得たことをありがたく感じたのは、ベンチャー企業の株式公開支援をしたときです。結果として上場に至らず、成功はしなかったのですが、診断知識のホントの価値と意味を実感。社内規程作成や内部監査体制構築、増資、監査法人や証券会社対応、目論見書作成や株価予想ができてしまう。仕事としてはむちゃくちゃおもしろかったですね。

――診断士資格は独立に向いているということでしょうか。

私は、自分の経験から、元手もなく、手っ取り早く「独立」する上で、診断士資格を軸にしたコンサルタントは、資格を活かした、なかなかいい事業モデルだと思います。診断士の学習で得た知識と経験は、独立診断士としてやっていく上で役立つことはもちろんなのですが、実は、自ら会社を経営したり、勤務先の会社の経営に携わるという場合は、これほど強力な武器はありません。経営全体の体系的な理解と論理力は、経営者やビジネスパーソンとして必須であり、それらを備えている診断士の資格は汎用性が高いと思いますね。

――大崎先生は、その後、さらに新しい会社を立ち上げ、独立診断士から会社経営者になられました。そして、社会保険労務士(以下、社労士)や第一種衛生管理者の資格を取得されていますが、どのような経緯で現在に至ったのでしょうか。

大崎 玄長先生 インタビュー

診断士として独立して3年たつと、クライアント企業社長はじめ、周りから「先生」と呼ばれるようになり、その状況に違和感を持つようになりました。名刺に取得した資格を記載すると、名刺交換ですぐに「先生」と呼ばれ、何でも知っている専門家であることを期待されたりするほか、自分自身の中で"自由な発想"に制約が入り、大きな違和感となってしまうのです。少し分かりにくいかも知れませんが、「診断士の大崎です」と挨拶したり、「先生、先生」と言われることで、自分で自分自身を、「診断士なんだ」「先生なんだ」「コンサルタントなんだ」という自己規定してしまい、常に、その概念の中で思考してコンサルタントらしく振舞い、「いつも冷静でしっかりしていますね」と言われる自分が、どうもしっくりと来ない、端的にいうと、自分のキャラクターに合わなかったのですね。さらには、診断士やコンサルタントとしての"成功"モデルは、もしかすれば自分の性格には合わないのでは?と感じ始めると、2004年ごろから自分自身が経営者になることを考え始めるようになりました。
クライアント企業がどんどん成長して発展する一方で、当の自分が経営する事務所は何年も横ばいというジレンマも後押ししましたね。そこで「自分がしたいことをするには、組織がいる、資金がいる。よし、僕も経営者になろう。」と決意し、2006年、自分の会社、株式会社エヌエフエー設立したんです。
その後、人を雇い、人財サービスなどの事業に携わるようになって、社労士や第一種衛生管理者の知識等の必要性を感じて取得したという次第です。

――最後に、これから診断士を目指される方にメッセージをお願いいたします。

先ほども申しましたとおり、診断士は独立しても食べていけますし、独立しなくても、経営者やビジネスパーソンとして100%有効な武器になります。非常にお勧めな資格ですので、より多くの方に目指していただきたいと思います。

大崎先生のある日のスケジュール

2012年12月10日(月)

9:30
(出社)グループウエアチェック、メール他問い合わせ対応と簡易決裁
10:00
(株)エヌエフエー HRM事業部長レポート&レビュー(前週実績確認と今週予定確認)
10:30
(株)エヌエフエー COC事業部長レポート&レビュー(前週実績確認と今週予定確認)
11:00
(株)エヌエフエー 企画部長レポート&レビュー(前週実績確認と今週予定確認)
11:30
(株)エヌエフエー 管理部長レポート&レビュー(財務資料確認と各種決裁)
12:00
業界団体の事務局長様ご来社、挨拶 そのままランチタイム
13:30
経営会議資料の確認、全社戦略と計画検討(思索タイム)
14:00
経営会議資料への赤ペン入れ、重点施策の方針書作成
15:00
経営会議(全社数値情報の共有と部門間協力/調整、重要意思決定)
約2時間
17:00
(株)ディープロジェクト工場長レビュー(前週実績確認と今週予定確認)
17:30
来客対応
18:00
来客対応
18:30
移動
19:00
地元の企業交流会の忘年会に参加
21:00
忘年会一次会終了
23:00
忘年会二次会終了(帰宅)

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