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高橋がなり(実業家)
今回のひとこと

 高橋がなり氏(43歳)は、AV(アダルトビデオ)業界の頂点に立つビデオ制作・販売を扱う会社の社長です。1995年に会社を設立し、2001年度に年商60億円を達成した株式公開を狙う起業家です。
 高橋氏は、日本テレビの「マネーの虎」(金曜20時)という番組に、投資家の一人として出演しています。起業を目指す若者たちがマネーの虎と呼ばれる投資家(事業家)たちを相手に、自信満々のビジネスプラン(事業計画)をプレゼンテーションし、投資を引き出すまでの駆け引きを最大の見どころとしています。
 アダルトビデオ業界というモノ珍しさも手伝って、氏のHPを眺めていたところ、就職希望者向けに「高橋がなり氏からのメッセージ」がありました。 で、感心したのがこの言葉。ワンフレーズだけでは意味が伝わらないと思いますので、文章の続きを抜粋します。
  http://info.sod.co.jp/company/message.html
(ソフト・オン・デマンド株式会社HP 「代表取締役社長 高橋がなりからのメッセージ」より)

 「テレビのディレクターというのは著作権が自分にないんです。だからいいものをつくっても自分は儲からない。うちでは権利を監督と会社が半分ずつ持ち合うことにした。それで作品が当たれば監督にも充分なお金が入る。そうするとまた次の作品で新しい実験もできるということです。2本続けて失敗さえしなければいいという状況が監督にとってはとても嬉しいことなのです」
 そうなんです!この会社では、敗者復活のための仕掛けが整っているので、ディレクターは安心して新しいことにチャレンジできるのです。それは、可もなく不可もない無難なビデオ作品を一掃しますし、作品が目論見どおりヒットすれば、会社もチャレンジャーもハッピーになる仕掛けなのです。ベンチャー企業らしい巧妙な仕掛けだと思いませんか?
 高橋氏は週刊文春2002年3月31日号(臨時増刊)のインタビュー(P97)で、「(マネーの虎に出演する起業家を指して)彼らは確かに甘いし、事業を起こすような器じゃないかもしれない。だけど、中には、失敗をさせてあげたいと思う若者がいるんです。失敗がいい経験になる、そんな若者を応援したいんですよ」と、同様の発言をしています。
 「(安心して)失敗できる権利」これこそまさに、起業家にとって必要な仕掛けなのではないでしょうか?

 日本では、「(投資家が安心して)失敗できる権利」として、1997年6月からエンジェル税制をスタートさせました。政府はユニークなアイデアと大量の資金で急速な成長を目指すベンチャー企業を育成するために、リスクマネーの調達ルートを拡大することを狙ったわけです。
http://www.chusho.meti.go.jp/sesaku_gb/guidebook104.html (中小企業庁HP 「政策ガイドブック エンジェル税制」より)

 今(2002年上半期時点)のところ、この制度を利用した企業はたったの15社。日本のエンジェルたちは、一体どこにいるのでしょうか?翼の折れたエンジェルたちの行方がとても気がかりなところです。

 



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はじめまして
担当のけんけんです。
 今や21世紀。膨大な情報がデジタル信号に姿を変えながら、国境や海を超え、24時間リアルタイムで、世界中を飛び交っています。
 ITに支えられたオープンエコノミーが現実のものとなりつつあるのです。
 でも、所詮は人が作り上げた世界。
 情報発信、コミニュケーション能力、プレゼンテーション。
 21世紀も、人を動かすものは、言葉と信念、そして行動なのです。。
 このコーナーでは、人間社会における言葉の大切さを踏まえながら、さまざまなバラエティに富んだ言葉をけんけんが選び出し、紹介していきます。
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