合格体験記
“絶対に受かる”と信じること
小川晴美 さん
- 勉強環境
- 仕事、家事育児と両立
- 受講形態
- 通学・生講義
- 受験回数
- 1回
- 主な学習場所
- 自宅、LECの自習室、市の図書館
- 学習開始時期
- 平成17年9月頃
- 総学習時間
- 1,400時間
- LECを選んだ理由
- 知人で社労士試験に合格した人達が、みんなLEC出身だったので。
- 得意科目とその理由
- 【労災、徴収】
問題文が短いので答えが導き出しやすい。暗記すればとれる問題が多い。
- 苦手科目と克服方法
- 【労基】
問題文が長すぎて、とにかく時間がかかってしまうので、最後に解くことにして、何とか合格ラインだけはとることを目標にした。
- 本試験結果
- 【選択式試験】36点/40点(合格ラインは22点以上かつ各科目3点以上ただし労基及び安衛・労災・雇用・社一・厚年については2点でも可)
| 科目 |
労基 |
労災 |
雇用 |
労一 |
社一 |
健保 |
厚年 |
国年 |
| 点数 |
2点 |
5点 |
5点 |
5点 |
4点 |
5点 |
5点 |
5点 |
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- 【択一式試験】45点/70点(合格ラインは41点以上かつ各科目4点以上ただし労基及び安衛・労社一については3点以上)
| 科目 |
労基 |
労災 |
雇用 |
一般常識 |
健保 |
厚年 |
国年 |
| 点数 |
4点 |
9点 |
7点 |
5点 |
8点 |
5点 |
7点 |
|
私の勉強環境
1年前の9月にLECに通いだした時は、「仕事をしながらやれるだけやってみよう。2年3年かかってもいいや。」と軽い気持ちで社労士の勉強を始めたのですが、いざ勉強を始めて見たら、元来の負けず嫌いがムクムクと頭角をあらわし、自分でもびっくりするぐらい受験勉強にのめり込んでいきました。それでも仕事をしながら、私の場合、家事や子供の少年野球の当番などもこなしながらの勉強は、望むだけの時間がとれず、焦りとイライラが募るばかりでした。考え悩んだ末、仕事は3月いっぱいで辞め、4月からは満を持して勉強ひとすじの生活に入りました。
私の必勝法
仕事も辞めた以上、もう後がありません。「とにかく一回で合格したい。」をまるで念仏のように唱えつつ、LECの自習室で、図書館で日々朝から晩まで勉強に取り組んでいると、不思議なもので、ある種の確信のようなものが自分の中に芽生えてきて、どんなに答練や模試の結果が悲惨であっても、不思議と落ちるかもという気持ちにはなりませんでした。それでも時たま、何とはなしに不安な鬱屈した気持ちに飲み込まれそうになることもあります。そんなときは、四の五の考えずにとにかく勉強することです。ひたすら無心に勉強する。それがすべてでした。必死に勉強していると、いつの間にか心が落ち着いて、また前向きな気持ちで、「絶対に受かる。」と思えるようになるのです。
ひたすら勉強を続けていると、なんだか自分の頭の回転がどんどん早くなっていき、頭が良くなっている様な気がしてくるのはあながち錯覚でもないように思います。効率的な自分にあった勉強方法もそんな中で、おのずとわかってきたような気がします。
私の勉強法
最初は典型的な夜型で、夜遅くまで勉強していたのですが、どうも夜中というのはナーバスな気持ちになりがちで、いまいち効率が悪かったので、あるときから早寝3時起きにかえました。この方が、精神的に良い状態を保てるような気がして、本番までこのサイクルの生活を続けました。
私はどうしてもテキストを読み込むという作業が苦手で(10分も読んでいると、飽きてきてしまうんです。)、その点だけはどうにもならなかったので、
もっぱら問題集を解くことに専念し続けました。その結果、過去問は最初の一語を見ただけで答えが空で言えてしまうくらいの、まさに「いろはがるた」状態で暗記してしまい、『答練』や『模試』もそれこそ何度回したかしれないくらいやりました。しかしこれだけやったにもかかわらず、過去問だけではどうにもならない落とし穴がありました。一般常識です。実は3回あった模試のうちなんと2回も、選択式の一般常識で0点を取ってしまったんです。これはどうしたものかと、ほんとうに焦りました。もう試験まで時間はないし、範囲は膨大でとても全部は網羅しきれません。他の教科だってあるんだから、一般常識だけに懸っているわけにもいきません。そこでもう最後の手段で、範囲をバサバサ切っていってしまいました。選択式で3点だけは確保するために、ここはおそらく出ない、ここは出るかもと、どんどん当たりをつけ、絞った範囲だけに集中していくことにしてしまいました。今考えると、すごく怖いことしてたなと思いますが、これでとりあえず、精神的にはだいぶ楽になりました。
得意科目と苦手科目
実は年金関係の仕事をしていたので、年金は国厚ともに大得意のはずだったのですが、必ずしも実務を知っているから点数が高いというものではないという事を思い知らされました。逆に実務と条文との微妙な違いに混乱してしまい、最終的には苦手科目になってしまっていたので不思議なものです。かえってほとんど知識のなかった労災や健保のほうがすらすらと頭に入ってくる感じで、そちらで点数を稼いだ次第です。思うに私の場合、勉強を早く始めた順に点数が高くなっている気がします。私は労災から『本論編』を受講しだしたのですが、まさにこの順番で得意科目不得意科目ができあがってしまっているような気がしてなりません。早く始めるほど繰り返し勉強する回数も増えるのですから、当然といえば当然ですが、一番おしまいに勉強した労基に、結局最後まで苦しめられた事から考えても、『本論編』を受ける順番と言うのも重要なような気がします。
本試験当日
こんな経験は生まれて初めてなのですが、前日は一睡もできませんでした。どうあっても眠れなくて、まんじりともせず朝を迎えてしまいました。もちろん気分は最悪で、軽い頭痛はするし、頭すっきりとは程遠い状態で、まるで魂のない幽霊のように顔面蒼白なまま、ゆらゆらと試験会場に向かう列について行きました。
しかし、人間いざとなると、寝てないだの体調が今一つだの全く体制に影響はありません。試験問題を解きだしたら「これは自分じゃないかも。何かが乗り移っているんじゃないだろうか。」と思うほどの凄まじい集中力で、通常だったらおそらく思い出せないような、講義の中で講師が言った一言や、模試解説冊子の余白の隅に書かれた一文にいたるまで、クリアに頭の中のコンピューターが拾い出して、どんどん問題を解いていくのでした。まさに火事場の馬鹿力とはこのことです。試験が終わった後はもう感無量で、なんだか泣きたくなってしまって、一人ぽたぽた涙を流しながらぞろぞろと駅に向かう列についていったのを覚えています。周りの人からはできなくて泣いている人にみえたことでしょう。
これから合格を目指す人へのメッセージ
今、受験勉強をしている人たちは日々の答練や模試に一喜一憂していることと思います。何を隠そう私は結局『模試』では一回も合格ラインをクリアできませんでしたし、『答練』なども正直なところ、あまり自慢できる成績ではありませんでした。でも今にして思うと,『模試』や『答練』はどんどん間違えておいた方がいいと思います。間違えた問題ほど、いつまでも印象深く残っていて、いまだに仕事で「ああこの案件は2回目の模試に出てた問題だ。」なんて思い出すこともしょっちゅうだからです。『答練』『模試』は間違えたもの勝ち。講師の先生たちもよく言っていた言葉ですが、今になって身をもってそう思います。
それから講義は、集中して聴くことが大切だと思います。私は録音は時間の無駄のような気がしてしなかったのですが、その分集中して、授業中に覚えてしまえぐらいの覚悟で、講義にのぞんでいました。本試験では見たこともない問題は一つや二つ必ずありますが、それは講義の中で確かに聞いたことがあることばかりでした。何かの講義で、それは『模試解説講座』だったり、『改正法攻略講座』だったりしましたが、その中で聞いたことがあるのです。それらを授業中に頭の引き出しの中にしまっておくと、その後一回も目にしたことがなかったとしても、本試験会場という超緊迫した場面で鮮明によみがえってくるものだと思います。
受験生活を振り返って
なんの根拠もないのですが、なぜか当初から自分は必ず合格すると信じて疑わず突っ走ってきたような感じです。親、兄弟、知人にいたるまで、受験することを自ら話し、3月いっぱいで仕事を辞める時も、はっきりと「受験勉強に集中したいので辞めます。」と上司や同僚にも言い切ってしまいました。まさに有言実行です。もしかしたら、もう落ちるわけにはいかない状況を作り出してどんどんそこに自分を追い込んでいきたかったのかもしれません。
講義を受けるときはいつも合格率の数字が頭にちらついて、教室にいる人全部がライバルに見えたものです。だから、とても知り合いとか友達を作るとかそういう心境にはなれませんでした。今考えるとガチガチに肩に力が入っていて、とても受験生活を楽しむとかそんな余裕はなかったですね。ただ受験は勝ち負けのはっきりした、ある種戦いです。私の受験番号はたまたまありましたけど、試験を受けたあの広い会場で、いったい何人の人が合格の通知を受け取れたことでしょう。そのことを考えると、いくら真剣になってもなり過ぎると言うことはないような気がします。