□社労士という資格との出会い
大学時代に読んだある本に刺激され、将来の自分自身の職業は、何を取り扱うにせよ、最終的な利用者と関わる仕事に就きたいと思っていました。洋服であれば、新作を企画したりデザインするよりもむしろ、販売をするような仕事ですね。世の中にある職業はそれぞれが重要であると考えています。ただどんなに素晴らしいものであっても、最終的に喜んでもらえる利用者にまで届かなければ、そのものの価値はゼロに等しいと思うのです。また同時に、ゼミの影響で労働問題に興味を持つようになりました。ですから自然と社会保険労務士という資格に惹かれるようになったのです。まさに社会保険労務士は、法律を改正したり助成金を企画するのではなく、それらを事業主に伝える仕事ですからね。この仕事がしたい、そう思った時に、たまたまそれが資格がないとできない仕事だったというわけです。じゃあ、勉強して資格を取ろう、というのが大学4年のことでした。
□スタート
とはいうものの、やはり社会人としての経験は必要だと判断し、(1)法律の勉強になる仕事で、(2)勉強時間が取れる仕事、という基準で弁護士事務所を希望し、秘書として採用してもらうことができました。私が2年半お世話になった事務所は本当に素晴らしいところで、期待以上の知識と経験を得ることができると同時に、弁護士にも秘書の先輩後輩にも恵まれ、社会人としての根っこを育ててもらうことができました。業務を通じて、法に関わる仕事の意義も感じることができ、社労士を目指すという自分自身の選択に改めて自信を持つことができました。
□合格までの道のり
就職と同時にLECに通学しました。1年目は過信もあり、不合格。2年目は「とにかく毎日通う!」と決心し、天候に関わらず、仕事が終わると学校へ直行。授業のない日は自習室で勉強をするという日々が続きました。続けることは大変なことですが、通学であれば目的を同じくする仲間もできるので、辛いばかりではなかったように記憶しています。
通勤電車の中では過去問や予想問題をやるなど、1日の中のあらゆる場面で、複数の科目に目を通すことを念頭においていました。社労士の勉強は忘却との闘いですから、例えば1週間ある科目を全くやらなかったりすると、すっかり忘れてしまうのです。以上のような日々の積み重ねが功を奏し、合格を手にすることができました。
□ライフプランとキャリアプラン
勉強をしていた当時に相談した先輩社労士の方からの「仕事を始めるなら中途半端なことは良くない」というアドバイスもあり、女性としてのキャリアプランを考えて、結婚・出産・育児を終えてから本格的に実務家としてのスタートを切ることを決意しました。
□仲間と共に
現在、他2名の社労士仲間と共に、日々クライアント企業の活性化を目指して業務に携わっています。社会保険や労働保険の手続から、助成金申請、労務や人事制度に関する相談など、業務は非常に幅広く細やかな対応を求められるものが多いです。仲間で仕事をすることは、情報や経験をシェアできるという利点だけではなく、お互いの存在が良い刺激にもなります。また1人ではこなせたなかったであろう規模や複雑な案件でも、複数体制で対応できるという良さがあり、事務所全体の幅を広げることにもなります。取り扱う数や範囲が広くなるということは、自然と社労士としての質も高めることにつながりますね。業務に携わるにあたって心掛けていることは、常に事業主の立場に立ち、自分も会社の一員であるという気持ちで臨むということです。もちろん外部の専門家ですから冷静さを失うわけにはいきませんが、問題がある時も事業拡大をしている時も、共に悩み喜べるような人間的な交流を土台にしたいと思っております。またそれが社労士という仕事の醍醐味であるとも感じています。事務所に入所した当初は担当企業も少なく、如何に顧客を増やすかということに重きをおいていましたが、現在はありがたいことに紹介だけでクライアント企業は増えてきています。今年は3年目になりますが、企業は各々特徴があり、抱える問題の背景や解決の方向性は違います。いつも新たな気持ちで1つ1つ丁寧に対応し、ご縁のある企業の発展をサポートしていきたいと思っています。
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