□社労士を目指した理由は?
一つ目は、前職で貿易業務に従事していた頃、外国工場の現場指導をする中で、従業員の意欲を引き出すことに魅力を感じたことです。
威圧的な監督者の指示を受けている従業員は失敗と叱責を恐れています。作業の重要点を理解できないのに質問ができず、従業員自身の理解だけで作業を進めるためミスをし続ける事になります。そのような場合、コミュニケーションの方法を改善することで従業員の意識が変わり、品質が向上します。
二つ目は、前職の社内選挙で労働組合の役員に選ばれ、より良い労使関係作りに興味をひかれたことです。経営者と従業員の関係は欲のぶつかりあいです。できるだけ多くの人が納得し得る常識的な判断のもとに、会社全体として利益を生み出す方法を提案する必要があります。
法の裏づけをもってそれらを手掛ける専門家として、私は社労士を選びました。
□どのように学習を?
時間の許す限り教材に目を通し、記憶を沈殿させないことだけを考えていました。
二年間LECに通学し二度受験しましたが、その間ずっと朝〜夕方は会社の仕事、夜は労働組合の仕事、通勤時間・昼食時間・土日に学習、というサイクルですごしました。
朝は授業を録音したMDを通勤ラッシュの電車の中で聞き、昼は一人で昼食をとりながらテキストを読み、深夜の電車では寝ないように立ってテキストを読みながら帰る、ということの繰り返しです。深夜営業のファストフード店に入って学習してから家に戻ることもよくありました。試験の2日前まで出張で東南アジアにいた時も、宿泊先の部屋では朝晩にテキストを読んでいました。
□現在の仕事は?
縁あって総務人事の職務に従事しています。
総務の業務としては、電球の交換から電話回線の手配まで社内の整備全般を。人事の業務としては、人員の採用、賃金制度の更新等を手掛ける一方で従業員の労務相談も受けています。
色々な人から多様な依頼を受ける大変さはありますが、未経験だった総務人事業務へキャリアチェンジした私には、多くのことを経験できるありがたい環境です。また、総務業務を通じて社内の一人一人と話ができることは、人事業務を円滑に進めるために良いことです。外国人スタッフとのやり取りでは英語も使います。そのような環境の中で、社労士を目指した時の二つの思いを形にするべく、日々の業務に取り組んでいます。
□これからの目標は?
まずは、引き続き自分自身の幹を太くすることです。前職で身につけた英語、今年合格した産業カウンセラー、そして社労士。この三つを自分の柱として鍛えていきたいと考えています。
次に、現勤務先の各種制度の充実を図り社内を活性化すること。勤務する方々との対話を大切にしながら取り組みたいと思っています。
そして、開業社労士と勤務社労士の効果的な協力関係を築くこと。客観的な判断ができる開業社労士と企業内の事情が良くわかる勤務社労士が、お互いの得意な点を活かして企業の課題に取り組むことで、経営者・従業員双方が利益と成長を手にするような理想的な企業が増えていくと考えています。
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