- 労働基準法・労働安全衛生法
労働基準法は、ほぼ昨年と同程度の難易度の出題であった。問1〜問3は平易な問題であり、問4及び問6が難問であった。特に問4のC肢は細かい知識を問う問題であり、自信を持って正答を選択することができた受験生は少なかったであろう。特徴としては、昨年ほどではないが、引き続き判例に関する問題が多かったことが挙げられる。
労働安全衛生法は全体的に難問であったが、問9及び問10は法改正部分に力を入れて学習した受験生であれば、何とか正答を導き出せたのではないだろうか。3問中1問は正答しておきたい。
- 労働者災害補償保険法
労働者災害補償保険法は、例年に比べ平易な問題であったといえる。問2及び問4については、各肢ごとの論点につき個別に正誤を判断するものでなく一の論点につき適切な肢を選ぶという形式であるが、いずれも重要な論点であり、得点を稼いでおきたいところである。このレベルの問題であれば7問中5問は正答したい。
労働保険徴収法は、難問奇問がなくオーソドックスな問題であった。受験生の多くが全問正答できたものと思われる。
- 雇用保険法
雇用保険法は、難易度としてはほぼ例年なみの問題であったが、問2については、離職証明書の記載に関する実務的な問題であり、やや難しかったと思われる。この問2を除いては、問1・問4に事例を問うものがあり、一見紛らわしい肢も見受けられた。このような選択肢に惑わされなければ、高得点を獲得できたものと思われる。7問中4問は正答したい。
労働保険徴収法は、いずれも基本的な事項からの出題であり、全問正答も難しくはなかったのではなかろうか。
- 労務管理その他の労働に関する一般常識
ほとんどの問題が平成17年版労働経済白書及び労働経済数値からの出題であり、労働法規からの出題はわずか4肢であった。驚かれた受験生もかなり多かったと思われる。労働経済数値の中には過去のものも含まれており、昨年の問題と比較すると難易度は上がっている。各問の正解肢だけを並べてみると意外と単純な論点が並ぶように思われるが、試験会場において限られた時間で正解肢を選択するのは困難であろう。問2・問3・問4のいずれかの問題で、1点でも多く得点しておきたいところである。
- 社会保険に関する一般常識
社会保険に関する一般常識は、問6〜問10のすべてが基本的な事項を問う問題であり、全体的に易しかった。老人保健法、介護保険法、国民健康保険法及び確定拠出年金法と、いずれも主要な法律からの出題であり、労務管理その他の労働に関する一般常識が難問であったことを考えると、ここでしっかりと点数を稼いでおく必要がある。
- 健康保険法
健康保険法は、問5のC肢・問10のC肢のように基本的な条文からの問題が正解の肢となる問題もあり、全体的に難解ではなかったと思われる。問2や問8には権限の委任に関する肢があり、これらの肢については迷った方もいるであろうが、それでも全問を通じて6点くらいは得点できるレベルであると思われる。できればさらに1〜2点の積み上げを望みたい。
- 厚生年金保険法
厚生年金保険法は、細かい規定に関する出題も多く、例年どおりの難しさであったと思われる。通常の学習では対処できない記述もあり、かなりの受験生が解答に苦慮したのではないだろうか。一方で問5・問9・問10などは確かに難しい肢も含まれているが、正解肢は比較的判断し易い。これらの問題を確実に正答し、何とか4〜5点を確保したいところである。
- 国民年金法
国民年金法は、厚生年金保険法に比べれば、取り組みやすい問題が多かった。問6のB肢など受験生があまり学習しない部分からの出題も見受けられたが、その他の問題については、正解肢がはっきりしているものが多く、得点することはさほど難しくはないであろう。厚生年金保険法に比べれば高得点が期待できる。少なくとも7点は取っておきたい。