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第三弾 〜渥美総合法律事務所・外国法共同事業

渥美総合法律事務所・外国法共同事業とは・・・

渥美総合法律事務所・外国法共同事業は、1994年に、国際金融法務案件を中心にリーガルサービスを展開してきた弁護士渥美博夫を中心と渥美・臼井法律事務所として設立され、2003年現在の千代田区内幸町の富国生命ビルに移転した時に渥美総合法律事務所と名称が変わり、さらに2005年4月に、バニー・ディクソン外国法事務弁護士加入と同時に現在の名称に変更されました。現在、弁護士45名、外国人弁護士3名が働いており、スタッフを併せて総勢約80名の法律事務所です。

事務所の特色は、国内の案件のみならず、クロス・ボーダー案件においても、豊富な経験と高度な情報収集に基づいたクオリティーの高い的確なリーガルサービスを提供している点にあります。今後も各弁護士が独自に展開してきた法律分野についてその特徴を最大限に発揮しつつ相互に補完し、さらに一層の飛躍を図るものであります。

詳しくはこちら→http://www.apap.gr.jp/index.html

渥美総合法律事務所・外国法共同事業取材報告

法律事務所取材の第三弾は、内幸町にある「渥美総合法律事務所・外国法共同事業」にお邪魔いたしまいた。事務所の目の前は日比谷公園というロケーションで、取材させていただいた会議室から公園内の豊かな自然を眺めることができました。

今回取材に応じてくださったのはパラリーガルの松田大祐さん、フィリップ・ライアンさん、そして露久保千春さんです。以下、対談形式で取材内容をご報告いたします。

仕事内容について具体的に教えてください。

松田さん:
判例や論点のチェック、リサーチが主な仕事です。渉外系の事務所なので、お客様は一般個人というよりは、証券会社や銀行が多いです。

訴訟に関わるお仕事はしますか?

松田さん:
うちで扱っている案件はそもそも訴訟は比較的少ないですが、訴訟に関する書類の準備そのものではなく、訴訟に関するリサーチはある程度あります。
露久保さん:
私は松田さんと同じ仕事内容で、やはりリサーチが主ですね。
ライアンさん:
最初は翻訳者として採用されましたが、事務所の規模が大きくなるにつれ、PRやマーケティングなど、広報の仕事もしています。

ライアンさんは日本語がお上手ですね(最初、英語でインタビューしなければならないかと心配だったので安心しました)。

ライアンさん:
いえいえ、もう日本に来て10年経ちますから。

やはりパラリーガルはリサーチが一番重要な仕事になりますよね。ではその調べ物はどこでやるんですか?

露久保さん:
目の前の日比谷図書館や、弁護士会の図書館、またバスに乗って国会図書館、そのほかには業界団体の図書館(銀行図書館、証券図書館)などでします。

各業界団体ごとに図書館があるなんて知りませんでした。   
では次に、みなさんの経歴を教えてください。

松田さん:
うーーんと・・・、確か3、4年ぐらいかな。私が来たときはすでにライアンさんがいたような・・・。
ライアンさん:
そうですね、僕は4年目になります。
露久保さん:
私はまだ半年弱になります。

まだ入られたばかりなのですね。

露久保さん:
はい。まだまだわからないことだらけです。

なら松田さんが頼れる先輩として色々教えてくださるのかしら。

松田さん:
いやいや、でも露久保さんはとても勉強熱心で新しいことにもどんどんチャレンジしてくれてとても優秀ですよ。

今のはかなりのプレッシャーですね(笑)。
ちなみにこちらの事務所にはリサーチを担当しているパラリーガルは何人居ますか?

松田さん:
日本人は自分と露久保さんだけです。リサーチは若い先生方が主に行い、そのサポートをパラリーガルがやるという形なので、そんなにたくさんは必要とされていないんです。ただ、「パラリーガル」という業務内容を、翻訳とか他の法的事務、破産手続、各種届出書の提出を含めるとすれば、これに携わっているスタッフは10数人になると思います。

みなさんがパラリーガルになったきっかけは何かありますか?

松田さん:
私はもともとLECで働いていたのですが、プロキャリアを通じてこちらの事務所に派遣として働くことになったのがきっかけです。今は正社員として働いています。

LECですかー!意外と世間は狭いものですね(笑)。

ライアンさん:
私は外国人スタッフを募集しているということで、人材派遣会社の紹介で入りました。
露久保さん:
私も派遣会社の紹介で入りました。

みなさん派遣会社を通じて入られたようですね。
ではパラリーガルになる前は、何か法律の勉強や法律を扱う仕事はしていましたか?

松田さん:
司法試験の勉強をしていました。LECでは公務員試験の問題製作などの仕事もしていました。
ライアンさん:
日本の大学で多少は勉強をしましたが、しっかり勉強をしたことはないです。オーストラリアでは政治の勉強をしていました。
露久保さん:
私は司法試験の勉強をしていますので。

では、就職する際に気をつけることはありますか?

松田さん:
そうですねぇ・・・。面接や試験などを受けずにパラリーガルになったので(派遣のため)、とくに気をつけることはなかったのですが、採用する側として考えると(実際に露久保さんの面接をなさったそうです)、客観的に何か資格や基準があるかはわからないので、やはり話し方や印象がとても重要になってくると思います。司法試験受験生なら択一合格経験があったほうがよい、という基準を求めるところもあると思いますが。
露久保さん:
私は派遣会社の人と十分に相談をしたのがよかったのではないかと思います。

ライアンさんにお聞きしますが、日本語検定は受けられましたか?

ライアンさん:
受けましたね。やはり履歴書に書けるので多少は有利です。外国人の翻訳者なら1級は必要だと思います。ただ資格は無くとも経験があればよいのではないでしょうか。実際、面接の際に、時間内に翻訳をするという試験があったので、即戦力として使えるかどうかが重要なのでしょう。

事務所に入られてびっくりしたこと、感じたことなどはありますか?

松田さん:
ほかの事務所のことはわからないのですが、弁護士とスタッフ間の垣根があまり高くないのだな、という印象を受けました。
ライアンさん:
うーん、気楽というか、あまり固くない雰囲気の職場なのが特徴だと思います。もちろん仕事内容は固いですが、服装はカジュアルでもよいんです。
松田さん:
襟がついている、とか、へそが出てはいけない(笑)、半ズボンはだめ、という最低限のドレスコードはありますが、スーツやネクタイ着用義務はなく、とてもラフです。先生方でもカジュアルな方もいますしね。
露久保さん:
私は人数が多い割にはアットホームでその多さを感じさせないところなんだな、という印象を受けました。それと女性の割合がとても多いのもびっくりしました。

何人ぐらいですか?

松田さん:
弁護士でも約三分の一が女性、スタッフだと25名中男性は3名ぐらいです。

おお〜男性が圧倒的に少ないですね。

松田さん・ライアンさん:
でももう慣れました(笑)。

では続いて、パラリーガルになって、何か勉強した(している)ことや努力していることはありますか?

露久保さん:
勉強といいますか、ある程度自分で本を読んでいかないと仕事に追いつかないです。関わる法律が知らないものばかりなので、何かしら自分で勉強していかないと仕事になりません。日々勉強って感じです。
ライアンさん:
応用金融の修士課程の勉強をもう2年しています(一同どよめく)。最初は直接仕事に関係しないかなとも思ったのですが、実際役に立つことはたくさんありました。
松田さん:
改正された法律やニュースなど、常に新しい情報を注意して見るように心がけています。

そうですか、司法試験受験生とはいえ、仕事で扱うものは知らない知識や法律ばかりでしょうから、日々の努力が大切ですよね。では、パラリーガルになるとやはり法律の知識は必須ですか?

松田さん:
リサーチを行うパラリーガルに関していえば、法律の知識は必須です。

法律以外の知識や経験は生かせると思いますか。

露久保さん:
うちの事務所の場合、経済的な問題や金融のキーワードに慣れていること、すんなり受け止められることが重要だと思います。
ライアンさん:
タイムマネージメントが重要です。弁護士は非常に忙しいので、しっかり期限や時間を把握して仕事ができると弁護士の頼りになります。以前アメリカのソフトウェアの会社にいたときは、午前中はダラダラしてしまい、午後から忙しくなる、という雰囲気だったのですが、この事務所は午前中のうちにしっかり集中して仕事をして定時に帰る、というところが効率がよくいいところだと思いますね。

日本とアメリカだと時間の使い方にも違いは出てきそうですしね。
では次の話に進めます。パラリーガルとして働いていてつらかったことや大変だったことはありますか?

松田さん:
わからないことだらけなので、それを追っかけていくのはやはり大変ですね。
弁護士に間違ったことを教えてしまい迷惑をかけてしまったという失敗もありました。

では逆に、やっててよかった点や、やりがいはありますか?

露久保さん:
順調に仕事が進むと嬉しいのですが、まだそれを実感できるほど慣れていないので頑張らなきゃなと思ってます。
ライアンさん:
入ったばかりの頃はわからなくて中々進まなかった仕事が、今では難なくこなすことができるようになったのは嬉しい点です。
松田さん:
求められている、必要とされていると感じるのがやりがいですね。役立つ資料などをそろえて先生方に貢献できるところが嬉しいです。

では最後に、パラリーガルに必要なこと、求められることはありますか?

松田さん:
答えを知っている必要は必ずしも無く、答えに至るための方法や調べ方やリサーチ方法を知っていることが大切ですね。
露久保さん:
そうですね、あと広く浅く知っていることが大事だと感じます。知識の蓄積ですよね。その点松田さんは本当に色々なことをよくご存知なので、すごく尊敬してしまいます。
ライアンさん:
わからないことはわかるまで聞く、という姿勢が必要だと思ってます。

ではこれで取材のほうを終わります。ありがとうございました!

松田さん・ライアンさん・露久保さん:
いえいえこちらこそ、ありがとうございました。

取材後、事務所内の様子を見学することができました。一人一人ブースで区切られているものの、弁護士の先生とスタッフとの連携がとりやすいレイアウトになっており、とてもアットホームな印象を受けました。

松田さん、ライアンさん、露久保さん、ありがとうございました。

最終回の次回は、「西村ときわ法律事務所」を訪問いたします。

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