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合格体験記

薦田 公一さん

2006年度合格者 薦田 公一さん(40歳)不動産会社勤務

動機

2005年4月にマンションのアフターサービス部門に人事異動した際、部長より初めてマンション管理士という資格があることを教えていただきました。そして「まずマンション管理士を取るつもりで勉強するといいぞ。マンションのアフターをやるには、民法や区分所有法などの法律の知識も必要だし、管理組合に決めてもらわなければならないことになれば、意思決定プロセスの決まりごとを知っておくことが非常に大事だ。」という言葉に後押しされ、受験を決意しました。

1回目の受験

とはいっても、所詮○×式だから直前に詰め込めば大丈夫だろうと(宅建・AFPに合格している経験も踏まえて)内心高をくくっていました。結局9月くらいから本腰入れて勉強することになりました。独学でやれるところまでやる、という方針で、以下の教材・講座に手をつけました。

  1. まるかじりマン管 最短合格テキスト(TAC出版)
  2. まるかじりマン管 最短合格テキスト 専用解説CD(TAC出版)
  3. まるかじりマン管 最短合格トレーニング(TAC出版)
  4. Wマスター過去問集(早稲田経営出版)
  5. Wマスターブック(早稲田経営出版)
  6. 肢別問題集スピードチェック(TAC出版)
  7. 30日間完成書き込み式直前まとめノート(TAC出版)
  8. ラストスパート マン管直前予想問題集(TAC出版)
  9. ラストスパート 管理業 直前予想問題集(TAC出版)
  10. マンション管理適正化法 ポイント攻略講座 [通信・DVD] (LEC)
  11. 設備完全攻略講座 [通信・DVD] (LEC)
  12. 逆転合格ゼミ [通学] (TAC)
  13. まるかじり ヤマ当て講義 [通学] (TAC)
  14. 公開模擬試験 (LEC3回 [通信・カセット]、TAC1回 [通学])

(1)を基本書として、それ以外で得た知識を(1)にとにかく書き込んで行くという方法を取りました。結果的に時間がなかったこともあり、最小限の労力で最大限の成果をと、虫のいいことだけを考えて、問題中心に勉強しました。その結果マンション管理士試験では、29点でした。大変ショックでした。特にがっかりしたのは、会社で明らかに自分より勉強していない同僚よりも点数が悪かったことです。

あまり勉強しなくてもその同僚は30点取ったのに、なぜ自分はそれ以下だったのか。大変落ち込みました。(10)のお蔭で適正化法の5問は満点、(11) と日頃の業務のお蔭で設備系は15問中10問正解でき、この分野では合格ラインを超えているのに、区分所有法・民法は18問中半分の9問しか正解できず、実務・会計系の3問は全滅、というアンバランスな結果でした。この結果ではっきりしたのは、中途半端な勉強ならしない方がマシ、ということです。

区分所有法・民法の事例問題は、生半可な知識に邪魔されず、素直に問題文を読み、常識的に答えた方が正解する、という問題も多いように感じました。ただそれでも合格点にはとどかないというのは、同僚たちの合否からもはっきりしていました。やはり勉強はしなければ受からないが、受かるための勉強は、体系的に、じっくり基礎から勉強するものでなければならない、というのが1回目の受験で得た教訓でした。

ちなみに、その1週間後に受けた管理業務主任者試験では、40点取りました。この結果からも、知識を素直に聞いてくる問題は解けても、いわゆる応用力を必要とする問題にはこのままでは太刀打ちができない、ということがはっきりしました。(ここで管理業務主任者に受かったのは、後で大変助かりました。5点免除のアドバンテージもさることながら、2万円かかるので少し躊躇しますが、主任者の登録実務講習を受講することができたからです。講習前に自宅に送られて来るDVDとテキストが役立ちます。特にDVDは「マンション維持修繕の知識」という題名で、大規模修繕時の映像が詳細に紹介されていて、普段の紙面上での勉強ではイメージが湧きにくいことが、映像で見られるので重宝します。)

平柳先生に師事

実は、もし1回目の受験で受からなかったら、2年目はLECで平柳先生の講義を受けようというのは決めていたのです。というのは、インターネット上(LEC TV)でたまたま先生の講義を試聴したときに、すばらしい!と感動していたのです。様式美さえ感じる体系化された流れるような講義、そしてテキストも「理解すること」に重点を置いていて、この学習の延長には間違いなく合格の2文字があると確信していたからです。そこで、2月のガイダンスに出席し、その場で申込を完了した後、初対面の先生にいきなり(厚かましく?!)握手をしてもらい、自分の中で合格への気合を入れました。(受講料もいろいろな割引を適用してもらい、他校に比べて数段割安だったと思います。)

受講講座

最終的にはLECにて以下の講座を受講しました。

  1. 平成17年度本試験分析講座(全2回)[通信・DVD]
  2. ハイレベル講座(全22回)[通学]
  3. 実戦力養成講座(全6回)[通学]
  4. パーフェクト演習講座(全6回)[通学]
  5. 通学WEBフォロー(2+3+4全34回分)[WEB]
  6. 長谷工技術研修センター見学会(全1回)[通学]
  7. 試験前日!重要ポイントチェック講座(全2回)[通信・WEB]

(2)が実力のベースとなる講義です。私はいつも教室の一番前に陣取り、平柳先生の話をとにかく集中して聞きました。録音する方も多く見受けられましたが、私は録音していると安心してかえって生の貴重な講義に集中できない気がして、(そのころお金が無いこともありましたが、)録音はせず、一発真剣勝負で臨みました。先生の「ソクラテス・メソッド」はすばらしく、先生の問いかけに答えられなかったり、間違ったりすると、恥ずかしく、くやしいので、そのことにより脳が刺激され講義中に自然と知識が定着します。

講義内容で質問があれば、着席位置の優位性を活かし、休み時間最初に質問して、教えていただいていました。先生がマークして下さいと言うところを黄色の蛍光ペンでマークし、テキストには記載されていない先生がおっしゃった大事なコメントはノートに書きなぐっておき、その日帰宅してからオレンジ色の超極細ペンできれいにテキストに書き込みました。それ以外には特に何もしませんでした。本来は講義の無い日にテキストを何度も読み込むべきだったと思うのですが、生来の怠け者で、そういう地道な努力ができない性質(たち)でした。結局このテキストを何十回でも読み込めば、必ず合格できるとわかっていても、最初から最後まで通して読むことはついにできませんでした。この点は反省しています。

後で楽したいと思えば、この時点で講義の進捗に合わせてテキストを是非読み込むべきだと思います。(まあ私の方はこの宝物のテキストを職場に置いて、折に触れ読み続けるつもりです。)

(5)については、最終コーナー(LECの第1回公開模試までの3週間)で合格ラインに押し上げてくれた原動力だったと思います。風化し始めていた、もしくは頭の中でばらばらになり始めていた先生の講義を、もう一度最初から通して22回分インターネット上で視聴したわけです。これは大変便利なシステムだと思いました。1回前後半計約2時間半ですが、1.5倍速で視聴することができるので、約1時間半で観終ります。

もともとどちらかというと早口な先生の講義を1.5倍速で聞くのはかなり大変ですが、一度受講したことのある講義であるということと、ヘッドホンをして集中して受講したので、かえってそのスピードが脳を刺激し、逆に頭に残った気がします。このお蔭で体系的に知識が再構築され、より強い基礎体力ができたと同時に即戦力もついて来たと思います。(先生の講義では、常に「基本知識」と「試験学的な知識」が意識されていますので。)

(7)について。この魅力的な講義題目は無視できず、かと言って前日は自分なりに弱点を整理しながら静かに集中力を高めたい、と思っていたので、WEBの方で申し込み、1週間前に視聴しました。この直前期に短時間で一通り重要論点を整理した上で、もう一度ポイントを頭にたたき込めたので、非常に有効だったと思います。また、さすが先生です。ここで取り上げた重要ポイントが本試験でいくつも的中していました。

基本書(テキスト)について

周知の通り、基本書(テキスト)選びというのは非常に重要です。特にマンション管理士試験に合格するためには、頭に詰め込まなければならない知識が膨大なため、テキスト選びが合否の鍵を握っていると言っても過言ではないでしょう。まず、ご自分で検証をされるのが良いと思います。今まで勉強されたことがある方は、今お使いのテキスト。これから勉強されるという方は、去年出版されたテキストを用意して下さい。そこに書かれていることがすべて頭に入っていたとして、平成18年度の本試験を解いて、何点取れるでしょうか。テキストを見ながら解いて、もし合格点に届いていないのであれば、基本的にそのテキストは使うべきではないと思います。テキストは常に本試験の後追いです。過去問に対しては、合格できるように毎年書き加えられて行きますが、大事なことは次の本試験に対応できているか、ということです。ちなみにLECのテキストを今回の本試験で私なりに検証し直しましたら、テキストに書いてあることだけで40点は確実に取れる、という結果になりました。

個別問題演習

すべての問題集、模試の復習は以下の方法で行いました。正解したが、どうしても気になって仕方ない、という問題を除いて、基本的には、私は間違った問題しか復習しませんでした。そうすることで緊張感を維持していました。これは大事なことで、(私も最初そういう完璧主義者だったのですが)次回の全問正解を狙って、完璧に(1問1問、1肢1肢)復習しようとするのは、やめた方が良いと思います。

やったとしても、よほどの精神力がない限り疲弊してしまう上、のんべんだらりとした復習になってしまうと思います。この試験はどこかで「見切る」ことが大切です。間違った問題に対しは、「何の知識が足りなくて答えられなかったのか」、もしくは、「知識はあるけれども、うまくその知識を使いこなせなかったのであれば、どうしてそうなったのか」、を抽出して考え、「これが頭に入っていれば、次回同じような問題が出ても正解が導ける」、というポイントを、テキストに赤色の超極細ペンで書き込んで行きました。それがテキストに記載ある通りであれば、橙色の蛍光ペンでマークしました。

使用した問題集は以下の通りです。
(1) 出る順 分野別本試験問題集 (1) 法令編(LEC)
(2) 出る順 分野別本試験問題集 (2) 実務・会計・設備編(LEC)
(3) 予想問題集 (住宅新報社)
(4) 択一パーフェクトチェック(東京法令出版)
(5) ラストスパート マン管 直前予想問題集 (TAC出版)
(1)、(2)については、平柳先生より7月末までに1回は一通り解くようにとの宿題が出ていましたので、6月から毎日何題と決めて、寝る前ベッドで(ゲーム感覚で)解きました。1回目の正答率は85%で、時間をかけて解けば合格レベルには達しつつあると一安心しました。間違った問題だけまた10月に入って解きました。(間違う問題は何度でも間違うので、そういう問題に対しては、脳細胞が解けないようになっているのだと半ばあきらめました。)

(3)は先生ご推薦の問題集で、全国の多くの受験者が手にしている問題集なので、差がつかないように、一通りやっておくべきとのことでしたので、1回解き、間違った問題のポイントだけテキストに書き込んで行きました。

(4)は、9月から10月にかけて、細かい知識の落ちが気になり、網羅されている範囲が広そうな問題集だったので、一通りやり、ここで得た知識もテキストに補強しました。(5)は、1年目でもやった問題集の今年度版を試験前1週間の中でやりました。50問×4回分200問あり、順に46点、43点、43 点、41点でした。だんだん点数が下がったのが不安材料でしたが、まずまず合格圏内という感触は得ました。

公開模試の取り組み方

模試の心構えとして、平柳先生が常におっしゃっていた通り、大事なことはみんなが正解できる問題を決して落とさない、ということです。正解率70%以上を ○、70%未満50%以上を△、50%未満を×とすると、○は絶対落としてはいけない問題で、これを間違えた場合は徹底的に復習する。△もできれば全問正解できるように復習する。×はテキストに書いてある論点であればチェックし、そうでない問題は、そんなものかと解説を一読だけして捨てました。不思議なもので、(というか当たり前なのかもしれませんが、)実力がついてくると、△の問題で間違えることが減ります。そうなってくれば、合格が近づいて来ていると思っても良いと思います。模試を受けている時、あやふやな知識で解いているなという選択肢には、矢印を付けて行きました。これは復習の時には試験中の感覚が薄れるので、有効な手段だと思います。また、復習するスピードが上がるのも良い点です。すなわち、間違えた問題と矢印のついている問題だけ復習すれば良いわけです。あと、マークミス予防策ですが、絶対犯してはならないミスであることは誰しも知っていますが、慎重にやっているようでも、問題文・選択肢に○×を付けて行くと、そのままでは最後にどの番号を選んだか転記する際にミスを犯す可能性があります。私も何回かやりました。そこでマークミスを根絶するために、問題番号の横に選んだ番号を大きく書くことにしました。これで最後の見直しの際、もう一度その番号とマークシートを照らし合わせることが簡単にできるので、便利でした。以下に2年目に受けた模試の成績と2年分の本試験結果を列記します。(○△×の分子は私がミスした数を表し、分母は適正化法の5問をぬいた45問中の△× それぞれの問題数です。【注】○は正解率70%以上の問題、△は正解率70%未満50%以上の問題、×は正解率50%未満の問題です。)

  1. LEC 1回目:36点 偏差値58.2(○0 △ 5/17 × 8/15 マークミス1)
  2. LEC 2回目:38点 偏差値63.1(○3 △ 1/13 × 8/19)
  3. LEC 3回目:36点 偏差値59.7(○0 △ 4/11 × 10/16)
  4. TAC:35点(○2 △ 2/ 9 × 11/21)
  5. 大原 1回目:37点 偏差値65.3 (○1 △ 2/11 × 10/24)
  6. 大原 2回目:32点
  7. H18本試験:41点 偏差値62.9(○1 △2/14 × 6/12)合格

※H17本試験:29点 偏差値51.3 (○2 △10/20 × 9/16)不合格

改めてこの結果を見直すと、○と△のミスの合計を△の問題数の1/3、×のミスの数を×の問題数の1/2に抑えられると、ほぼ合格できるということが言えるのではないでしょうか。また偏差値については、上記<個別問題演習>@の巻末資料編を見ていただくとわかりますが、LEC解答速報会参加者を母集団とすると、ほぼ毎年偏差値58以上あれば合格という感覚ですので、それを目標としていました。(5)で偏差値65を出したので安心してしまい、本番1週間前の (6)で最低点を取ってしまいました。試験1週間前ということで大原でもコンピューター処理がされず、詳細なデータが手元に来ませんでしたが、明らかにこれが本番だったら不合格、という点数でした。ショックでしたが、中身を分析して、その時導き出して太い赤ペンで書きなぐられた教訓を参考までに列挙したいと思います。

  • ここまで勉強したら知らないこと、聞いたことが無いことは、まず無いと思え!「知らないこと」は引っかけ問題。惑わされるな!
  • 問題を勝手に読み換えない!そのまま素直に読め!
  • 自分に自信を持て!覚えていることは正しい!それでだめなら良いじゃないか!
試験当日

年々難しくなってきているといわれ、受験生の実力も拮抗しているなか、管理業務主任者試験合格による「5問免除」は大きなアドバンテージとなりました。勉強時間があまり取れない方は1年目は管理業務主任者試験だけでもパスすると、次の年の勉強はずいぶん楽になると思います。私も2年で念願のマンション管理士資格を手にすることができました。LECの皆様ありがとうございました。

※小松幸恵さんは、「06マンション管理士完全合格パックコース」「マンション管理改正法令ポイント講座」「真夏の実力診断ミニテスト」「設備完全攻略講座」「管理業務主任者全国公開模擬試験」「試験前日重要ポイントチェック講座」を受講されました。