合格体験記
明石 博太郎さん
2005年度合格者 明石 博太郎(61歳)マンション管理会社勤務

2度目の挑戦で合格
2度目の挑戦でマンション管理士に合格しました。勤務先がマンション管理会社のため、マンション管理士と管理業務主任者の2つの資格にはもともと関心を持っておりました。この会社で仕事をする以上、いつかは必ず取得したいと思っていた資格です。
「過去問レベル+α」の【α】の大切さ
一昨年と昨年、都合足掛け2年間LECに通いましたが、1年目と2年目ではLECに通う目的が若干違いました。1年日の目的はモチベーションの維持だけでした。過去問さえマスターすれば2つの試験は必ず受かると思っていましたから、問題集を購入し自習すれば事足りたのです。
しかし何ヶ月も1人で勉強を続ける自信がありませんでした。8月からLECに通い、講座はハイレベル講座から始めました。お蔭で中だるみすることもなくマンション管理士の試験当日を迎えました。過去問レベルはマスターしたとの感触を得ていましたので、自信満々で試験場に臨みました。受けさえすれば受かると思っていました。
しかし問題を見てびっくり。過去問を忠実に解いてきた私としては、今まで見たこともない難問ばかりでした。「何だよコレ。話が違うじゃないか!」と叫びたくなる心境でした。結果は不合格。過去問だけでは駄目だったのです。この試験は年々難しくなっており、「過去問レベル+α」の【α】の部分が大切なのだと気づいて後悔しました。管理業務主任者に合格したのがせめてもの救いでした。
2年目もLECにお世話になりましたが、今回はLECに通う目的が違いました。単にモチベーションの維持だけではありませんでした。過去問レベル+αの【α】の部分を教えてほしい。【α】の部分は自習では習得できない。LECで学びたいとの一心でした。今度は早めにスタートしようと思い4月のスタンダード講座から受講しました。先生の講義に耳をそば立て、【α】の部分をピックアップすることに神経を集中しました。
モチベーション維持の秘策
私は飽きっぽいので1年目も2年目もモチベーションの維持には苦労しました。中だるみ防止策として勉強した時間をカウントしました。30分勉強する毎に手帳に「M」の文字を書き込み、1日の勉強時間、1週間の時間、そして1ヶ月間に勉強した時間を記録し、それを累計していきました。
家ではタイマーをセットし30分するとベルが鳴るようにし、通勤途上では腕時計のストップウォッチを利用しました。1週間の期間は月曜日から日曜日とし、1週間のノルマは20時間と決めました。たいてい日曜日の朝になると「今週は少ないぞ。今日頑張って挽回しよう」と思いました。
LECでの受講時間も勉強時間にカウントしていましたので、LECで日曜日の午前・午後連続で受ける時など「今日は5時間も稼げるぞ」と、わくわくしながら学校に行きました。
2年目、年間の目標は500時間でしたが、10月初旬にその目標に到達しました。その時には、試験の合否は別にした、ある種の達成感と満足感を得ることが出来ました。試験前日には累計で554時間となり、我ながらよくやったなと感心しました。
暗記より理解
家と通勤途上の電車の中では勉強の内容を分けました。家では「理解」、通勤途上では「記憶」と決めました。家の机に向かっている時間は問題を解いたり、解説を読んだりする時間に当て、出来るだけ丸暗記せずに理解するように努めました。
そしてこれはどうしても記憶するしかないなという事柄は、9cm×13cmの手の平サイズのノートに記入し、通勤途上でその小さなノートを開いて記憶に努めました。ただ10月に入ってからは、重点事項については家で紙に書いて記憶を確認しました。復旧・建替えのための手続きの流れや、支払督促・小額訴訟の流れ、確認申請が必要な工事、管理会社の業務などなど、実際に紙に書いてみると意外に記憶があいまいであることがわかります。
「理解」と云えば、区分所有法にしろ民法にしろ、なぜこんな規定があるのか、なぜこの条文がこんなところに挿入されているのかなどあれこれ考えると結構楽しいものです。自分はこの状況ではどんな主張をするだろうか、又、逆の立場だったら何と云って反論するだろうかなどと考えると、「アッそうか!なるほど」と思い当たることがあります。60年間生きてきたこと、社会経験が長いことが意外にもこんなところで効果を発揮します。
記憶について
記憶について云えば、若い時の記憶力と60を過ぎてからの記憶力では雲泥の差があります。私は若い時から記憶力が悪いと思っていましたので、あれ以上悪くなるはずがないという、変な自信を持っていました。しかし今と昔では記憶力の「悪さ」のレベルが違います。マンション管理士の勉強を始め、あれこれ憶えなければならないことに直面して、初めてそのことに気がつきました。
今思えば、若い時は憶えたことの詳細が正確に思い出せなかったのです。しかし今は憶えたこと自体を忘れています。「これは記憶しなければ」と思って、上記の記憶用のノートに記入しようとしてページを開くと、書こうとすることのそのものズバリが既に書いてあるのです。それも数日前に書いたと思われるページに書いてあったりします。一旦は憶えたに違いないのですが、憶えたということを憶えていないのです。愕然とせざるを得ませんでした。
しかし2年間に渡る記憶作業により脳細胞は幾分かでも活性化されたのでしょうか、愕然として落ち込む回数は当初よりも明らかに減少しました。記憶力が回復したとはとても思えませんが、脳細胞の老化が少しは緩慢になったのでしょうか。
同世代の皆さんへ
私と同年代でマンション管理士などの勉強を開始される方々には、出来るだけ早い時期にスタートを切られるようお勧めします。自分では若いつもりでも無理がききません。最後の1ヶ月で追いこみをかけるなどという計画は無謀です。健康上も好ましくありません。スロー&ステディ。兎と亀の話ではありませんが、早目にスタートし毎日コツコツとひたすら前を向いて進む…、成功のためにはこのスタイルしかありません。
マンション管理士と管理業務主任者。結果もさることながら60を過ぎて2つの国家試験に挑戦できたのは感激です。想像もしなかったことです。勉強の習慣を継続すべく次は宅建に挑戦します。「勉強は楽ではないが楽しい」という言葉は本当です。そして「人生は60を過ぎてからが面白い」と素直に思います。
※明石 博太郎さんは、「05マンション管理士完全合格パックコース」「出るのはここですヤマ当て講座」を受講されました。




