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通学講座では、さまざまな職業や年代の方が一緒に受講するわけですが、初回はどのように始まりますか?
初日はまだまだ皆さん緊張していますね。まずは自己紹介や簡単なゲームをしながら講義を進めます。やがて、ペア実習やグループワークを通じ、実技の回数をこなしていくにつれ、互いにほぐれていくものです。
講義はどんな雰囲気で行われますか?
受講生は、当然ですが、自分の意思で参加しているから、皆さん積極的で非常に熱心です。だから講師としてもハッピー(笑)。
時間が押してきてしまって2時間休憩なしという日もありますが、それでも皆で合意したことなら文句は出ませんね。
講義中の質問は多いですか?
質問はためておくと新鮮さがなくなりますから、講義の途中でわからないことがあったら、どんどん聞いてください、と言っています。野菜と同じで、疑問に感じたことはその瞬間、旬が大切ですから。手はよく挙がりますね。
他の人も同じ疑問を持っているかもしれないので、一人の質問は皆で共有します。私の回答についてまた別の角度から尋ねられることもあり、自然に双方向で進めていくことになります。
互いに理解度を確認しあい、また講師の方も参加者から学ぶことが多いんです。いい意味での連鎖反応ですね。それだからこそ、通学講座の意味があるのではないでしょうか。
参加者の皆さんは、どんな交流をされていますか?
世界が異なり、普段は触れ合わないような人と一緒に勉強をするので、新鮮味があるようですね。知らない世界のことが少しずつわかってくるのが楽しいみたいです。私からは、ここではお互いの価値観を尊重してください、と頼んでいます。
ええ、皆さん十分理解してくださいますよ。違いをよい意味で認め合い、年配も若い人も仲良く、キャリア・コンサルタント養成講座ならではですね。誰か欠席したらすぐわかるし、「さびしいね」という言葉が出たりしますから。
サークルみたいな雰囲気もありますが、授業として締めるところは締め、演習を通して心と心のふれあいを確かめるようにしています。私自身はあまり介入はせず、自然の流れを大切にして、最小のアドバイスにとどめています。
他人に意見を押し付けるタイプの人もいますが、それが本当に他人のためになるかを意識してもらうことが、本人を変えてゆきます。他者は異なる意見を持つことに気付き、だんだん「相手の話を聞こう」という姿勢が出てくるのです。
実技の中で、参加者が自分自身について話すことがありますか?
自分の話をするのはかなり勇気がいることですよね、ですから、少しずつ時間をかけて実施していきます。キャリア・コンサルタントは、クライエントの身の上話を聞く職業なので、「自分を語るのはいかに大変か」をまず感じておいてもらいたいのです。そうすれば、うちとけた、話しやすい雰囲気作りを心がけられるようになるはずです。
ご自身が受講されていた頃、講義で難しいと感じた点はどんなところですか?
「傾聴(けいちょう)」=「聞く技術」が大切なんだと認識するまでが、私は長くかかり、苦労しましたね。通常の社会ではプレゼンテーションなど、話す技術の方が重視されがちで、聞くトレーニングをすることもまずないでしょう?キャリア・コンサルタントはとにかく聞かなければクライエントのことがわからないし、聞かないことにはアドバイスもできませんからね。
講座が終りに近づくと、どのような雰囲気になりますか?
10日間というのは案外短いです。あっという間に終わってしまいます。楽しんで積極的に参加するようになると、時間の過ぎるのがとても早いんですね。皆さんの熱意を感じ、なおかつコミュニケーションをうまくとれるようになると、講師としてやりがいをひとしお感じます。
LECの講座では、初回に「自分の目指すキャリア・コンサルタント像」をまず描くので、それがだんだん明確になってきます。講座の中で必要なスキルを発見し、成長していく一人一人の姿が、互いの励みになるようです。
そしてここまで来ると、検定試験の合否というより、実技を学んだことで「やれる」自信がつくようです。あとは勇気と、実践の機会を見つけるだけなんですね。
講座に参加することで得られるものは何ですか?
学生時代の友人と異なり、新しい人と親密なつながりを作るのは難しいですよね。勉強も大事ですが、この講座を通してかけがえのない人的ネットワーク、貴重な財産が、まず一組は確実に生まれます。人間的なお付き合いは自然に深まっていきますね。
皆で飲みに行くこともあります。その時には講師も当然のように出席人数に組み込まれているんですよ(笑)。この仲間達から仕事、近況など情報がもたらされることもあります。人生の大きなターニングポイントになるような出会いがあるかもしれませんよ。
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