貸金業務取扱主任者について
貸金業務取扱主任者とは
「貸金業務取扱主任者」とは、法律上、当該営業所又は事務所において貸金業の業務に従事する使用人その他の従業者に対する助言又は指導で、…貸金業に関する法令の規定を遵守して貸金業の業務を適正に実施するために必要なものを行うことを業務とする国家資格者です。貸金業者が登録をするには、事務所ごとの従事者の50人に1人の割合での設置が義務付けられます。消費者金融(キャッシング)業では不可欠の資格です。2009年の初回試験は、4回実施され、約82,000人が受験しました。

なぜ、貸金業務取扱主任者が必要なのか?
高金利で貸し出しをする消費者金融に対しては、その取立ての悪質さが以前から社会問題とされ、問題が起きるごとに法改正がされてきましたが、近年は、複数の消費者金融からお金を借りる、いわゆる多重債務者の増加が、深刻になったため、抜本的な解決を図るため、2006年「貸金業の規制等に関する法律等の一部を改正する法律」が改正されました。多重債務者発生の最大の要因である高金利を抑制するための上限金利の引き下げ、みなし弁済規定の廃止のほか、貸金業者による個人向け貸付けにおける総額規制(年収等の3分の1まで)の導入や貸付け時の信用情報機関を利用した信用調査の義務付けなどの改正の一環として従業員のコンプライアンスを徹底するために貸金業務取扱主任者国家資格が誕生しました。初年度は、試験が4回実施され、55,551人が合格しました。
業務の概要
改正された貸金業法では、貸金業務取扱主任者は「当該営業所又は事務所において貸金業の業務に従事する使用人その他の従業者に対する助言又は指導で、…貸金業に関する法令の規定を遵守して貸金業の業務を適正に実施するために必要なものを行わ」なければならない、と規定されています。また、「貸金業者は、貸金業務取扱主任者が…職務を適切に遂行できるよう必要な配慮を行わなければならず、貸金業務に従事する使用人その他の従業者は、貸金業務取扱主任者が行う…助言を尊重するとともに、…(そ)の指導に従わなければならない」とされています。これらの規定からみますと、国家資格としての貸金業務取扱主任者は、コンプライアンスの視点から、使用人や従業員を指導していく役割を荷うという点で、指導職としての性格が強まっており、貸金業者の支店長クラスには必須の資格となるものと推測されます。
貸金業務取扱主任者のコンプライアンス上の業務例
信用情報の管理、過剰貸付の禁止、契約時に必要な書面の交付、帳簿の備え付け、企業表の管理、事故が発生した場合の報告と対応、クレーム対応、一般従業者に対するコンプライアンスの指導等
将来性
ご存知のように、わが国の経済状況はいまだ先行きの不透明な状況が続いておりますが、このような中、貸金業法が改正され、誕生したのが、貸金業務取扱主任者です。およそ国家資格取得は、(1)ビジネスマンにとっては、企業から必要とされる生産性の高い自分にスキルアップするための、また、(2)学生にとっては、有利な就職活動を行うための、さらに、(3)貸金業法の改正に伴ってキャッシングのルールが大きく変わることから、家計を預かる主婦にとっても、極めて有用な自己防衛のための武器となるものです。 特に貸金業務取扱主任者試験は、受験資格や実務経験はいっさい必要ありません。また、今年で2年目ですので、試験の難易度はまだ高くありません。ですので、資格者の設置が必須とされる貸金業界にお勤めの方はもちろん、新規参入をお考えの他業種の方、学生、主婦の方にも受験をお勧めすることができます。
資格の活用法
- 隣接他資格有資格者(行政書士、司法書士、FP、不動産関連(宅建))
- 一般の方(ビジネスマン、学生、主婦、自己啓発)
貸金業務取扱主任者になるには
貸金業務取扱主任者となるには、国家試験に合格し、内閣総理大臣の登録をすることが必要です。
主任者登録を受けようとするときは、原則として登録の申請の6ヶ月以内に内閣総理大臣の登録を受けた登録講習機関の実施する講習を受けなければなりません。
ただし、国家試験に合格した日から1年否に登録を受けようとする場合は、この講習は免除されます。
また、主任者登録の有効期間は、3年です。主任者登録を更新する場合には、有効期間内に所定の登録講習を受けなければなりません。なお、実務上は、登録の更新期間満了の2ヶ月前までに更新の登録を行うものとして処理されていますので、ご注意下さい。







