働きながらの合格!
鑑定士を目指した動機
私は金融機関に勤務しておりますが、従来からその時の業務に関連した資格を取得する、あるいは資格を取得して従事したい業務につけるようにする、という考え方で過ごしてきました。人事異動で2年間の期限付きで不動産関連業務に従事することとなり、かつ、上司が受験をしきりに勧めてくれましたので、ごく自然に不動産鑑定士に興味を持つようになりました。調べてみればかなりの難関で、特に40代半ばとなると「基準の暗記」に苦戦することは目に見えていました。しかし他の科目はこれまでの試験などで勉強したことがあるので、限界的な学習量は少なくてもすみ、その分主力の鑑定理論に時間をかけることができそうにも思えました。そこで、(結果としては全くの妄想でしたが)試験制度が変わるときは合格率が上がるという経験則に基づき、新制度第1回の試験を最終的なターゲットに受験を決意するに至りました。
なぜLECを選んだか
なぜLECだったかというと、正直なところ「他に選択肢がなかった」ということです。異動後ある程度仕事にも慣れ、上記のような経緯で受験を決意したときにはもう11月になっていました。LECを含む3社の話を聞いたり、調べたりしましたが、(1)旧制度最後の試験で合格するにこしたことはないのでこれに対して短期間で準備ができること、(2)物理的に教室に通わずに学習できること(通信教育)の2条件を満たせるのは「山田式超短期合格塾」だけでした。また、説明会での印象が良かったのも一つの理由です。こうして実際に合格を手にしてみると、選択は誤っていなかったと今さらながら思います。
短答式試験対策
勉強を始めてみると、基準の暗記をはじめとするインプットに予想以上に時間をとられ、アウトプットは民法と鑑定理論だけの提出となりました。実際問題として、不十分なインプット状態でのアウトプット練習は効果が小さいので、これはやむをえなかったのではないかと思います。適切な教材のおかげである程度勝算をもって試験に臨むことができましたが、結果は残念ながらアウトでした。
次は絶対はずさないという決意の下、まず12月までの間に基準と論述フォームをマスターし、1月以降はどれも1〜2週間で回すようにして、記憶を定着させることに努めました。行政法規については、教材と「肢別行政法規」を交互に勉強し、その間過去問を2〜3回やるという方法をとりました。肢別は1回目の受験とあわせて7〜8回やったと思います。択一式の試験対策なら何でもそうですが、各選択肢の○×はもちろん、その理由が選択肢それぞれにつき完璧に答えられるまでの水準に達することが必要だと思います。
鑑定理論の短答式対策は、LECの短答式・演習対策講座をとっていましたのでそれを中心に勉強しました。今からすればややマニアックではないかと思えるほどの内容で、結果としてはこれで十分でした。ただ、3月になると「初めての択一式」というのが重くのしかかってきて、T社とW社の対策問題集を買いました(最初で最後の浮気でした)が、あまり追加的な効用はありませんでした。他社の教材を見てよかったのは「王道は同じ」とわかったことで、これ以降は教材についてあまりあれこれ考えることはなくなりました。
論文式試験対策
全体としては、教養3科目は大負けしないように基本論点を高い精度で論述できるようにし、鑑定理論は理解を中心とした学習で答案に差をつけることを基本方針としました。また、アウトプット面では、時間がないこともあり、答案構成がしっかりできることに重点をおき、実際に書くことはあまりしませんでした。
民法
試験最初の科目なので外すとダメージが大きい科目です。論証は皆しっかり勉強しているので、少しでも浮かぶために的確な問題提起ができるよう、論述フォームとアウトプット教材を使って繰り返し練習しました。それだけで十分な準備ができたと思います。
経済学
経済学何が出るか怖い科目であり、できれば試験委員対策までしっかりやりたかったところではありますが、あまり神経質にならず「グラフと式で合格点」という言葉を信じて、論述フォームの基本項目と特論を反復学習しました。
会計学
教養3科目の中で最近時に試験勉強していた科目であり、理解はかなり進んでいたため、答案としてのまとめ方を意識したインプットをしました。テキストは必要部分を縮小コピーして論述フォーム1冊にまとめ、それだけを短い周期で回しました。
鑑定理論
基準の暗記は短い周期で回転させ、なるべく多く目にふれるようにしました
(最後は歩いている時間も暗記に使っていました)。最後に論文で差がつくのは理解であると考え、理解を深めるのはもちろんのこと、理解していることを示すにはどうすればよいかを意識して、テキスト、論述フォーム、アウトプット教材を繰り返し勉強しました。この点、通信教育は何度も聞きたいところは聞けるので便利です。演習は、上記のLEC教材だけを使いました。
また、論文式試験は3日間の試験なので一喜一憂しないことと、あきらめないことの2点が大切と申し上げておきたいと思います。今回の試験では、経済学のうち1問は全く準備していなかった項目でしたし、演習も想定とは違っていましたが、他の受験生も同じ状況であることは背中でわかりました。6つもやれば必ず当たり外れがあるといってよいでしょう。当たっても油断せず、外れてもあきらめず、そして最後まで1点でも多くもぎ取るという気迫が合格を呼び込むと思います。
最後に
鑑定士試験は学習範囲が広く深いため、手を広げすぎると重要な項目がかえって手薄になる恐れがあります。「何を使って勉強するか」より「与えられた教材でいかに効率的に勉強するか」がポイントと思います。LECで十分な教材を用意してくれますので、これをフル活用して合格を勝ち取って下さい。
