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働きながらの合格!

伴 清敬 さん
伴 清敬 さん
2006年度 不動産鑑定士試験合格者

合格まで受講した講座

  • ズバリ的中ヤマ当て講座
  • 経済学試験委員対策講座
  • 鑑定理論短答演習パック
  • 全日本公開模擬試験

はじめに

試験も勝負事ですから、時の運というものが少なからずあると思います。今回のこの厳しい試験に私が合格できたのはまさにラッキーとしかいえません。
運などに左右されない、実力と気力のある方はこのようなわたしの体験記を読む必要はないでしょう。何度も試験にトライしながら、なかなか実力がついてこない、そんな疲れたお父さんに読んでいただいて、少しでも何かの役にたてば、勇気を持っていただけたら幸いです。

受験までの経緯

1999年秋、不動産鑑定事務所に就職し、そこで所長(鑑定士)からせっかく働くのならしっかりとした目標をもってやるべきだと、受験を勧められました。そこで早速、LEC那覇本校で2001年合格コースの講座の申し込みをしました。その後、2001年からほぼ毎年受験し今回が5回目でした。

そして・・・合格

深く考えずに勉強を始めたのですが、次第にこれは大変厳しい試験だと気付いてきました。宅建程度の知識はありましたが、鑑定評価理論はもちろん、民法、経済学、会計学いずれも私にとっては未知の世界でした。大学の一般教養でも受講したことはなかったものですから、LTVで受講していてもチンプンカンプンでした。その上、そもそも試験勉強が苦手な私は、厳しい現実に気付きながらも、ダラダラと数年を過ごしていました。この間、鑑定評価基準は改正され、会計ビッグバンはやってくるし、行政法規も多くの改正が行われ、民法は口語となり、とうとう試験制度まで変わってしまいました。
昨年から、いい加減腰を据えて勉強をしようと思いたち、職場のほうでも勉強時間がとれるように配慮いただけたので、試験前はなんとか集中して(しかし休み休み)取り組みました。
今年はとにかく最悪でも短答式試験は合格しなければ、と思い、特に試験前一月は短答に大きく時間を割いてこれに集中してとりくみました。そのかいあって本試験では160点以上取ることができました。
そして論文試験ですが、私は福岡会場で受験しました。この会場は私の実家から電車を使って10分以内の場所でした。ここでの受験生は100名程度だったと思います。思っていたより人数が少なく、雰囲気に圧倒されるようなこともありませんでした。また、席の隣が空席だったこともあり、リラックスできたことが試験中のヒラメキを生んだのではないかと思っています。
試験は二日目までは自分なりに頑張ったつもりでしたが、鑑定理論でなかなか書ききることができず、そして経済学の解答速報をみてがっくりときて、すっかり諦めていました。
10月になり、そろそろ来年に向けて勉強を開始しようかと、考えていたところに思いがけず合格となってしまいました。

短答式試験について

行政法規は70点を目標にするのであれば、とにかく過去問をひたすら繰り返す、ということを中心にしておけばクリアできると思います。
鑑定理論は90点近くを目標にしたいところでしょう。行政法規は、本番で勘頼りになる部分がでてきますから、運に左右される部分があると思います。ですから、鑑定理論で90点近くを確実に取りたいところです。
短答試験が導入されると聞いて、鑑定理論で択一なんて、ある程度基準の理解と暗記が進んでいれば楽勝なのでは、と思っていましたが、LECの予想問題集を読み、答練を受けてみて、こりゃ結構大変だと当初の思いを改めました。内容の難しさというよりも、個数問題等が多いこともあり、集中力の勝負でしょう。一つ一つの肢について、それこそ一言一句気を許さずに読み通していくのは、かなり体力を消耗するものでした。
それでも、行政法規で80点を目指すよりも、鑑定理論で90点を目指すことのほうが確実性は高いし、効率的だと思います。
160点以上をとれれば、自信をもって試験後すぐに論文試験の準備に入れるのではないでしょうか。

論文式試験対策

民法

民法は比較的好きな科目でしたがなかなか点数は伸びていませんでした。長く勉強を続けてはいるが、なかなか力はつかず、逆に新鮮味も失ってしまうという状態でした。そこで今年は、司法試験用の論文答案集を使って多様な論点を含んだ多くの問題とその解答を読む、ということをやりました。特にお勧めするということではないですが、私にとっては民法の世界の奥の深さに改めて面白みを感じることができ、また制度趣旨の理解や問題提起のパターン把握に役立ったと思います。

経済学、会計学

経済学と会計学では最近計算問題の出題が続いていたこともあり、昨年にLEC計算問題対策講座を受講しました。テキストの文章を繰り返し読むだけではなかなか理解が深まらない、イメージが湧かないことも多かったのですが、計算問題を解いていくことがこれに役立った面もありました。特に経済学ではグラフやモデルの理解につながりました。
また、経済学は他の教科に比べて試験委員対策が有効な場合があると思います。私は今年、LECの試験委員対策講座も受講し、ネットでも試験委員の方のことを調べたりしました。本試験では、問題2で何を書けばいいのかお手上げだったのですが、試験委員の方の書いていた文章を思い出して、これとなんとか関連づけて書いてみました。

演習

今年受かるためには演習で得点を稼ぐしかないと思い、LECの演習対策講座と他校の講座を受講しました。LECの問題は計算のボリュームが多く、最初はとても2時間ではできませんでしたが、繰り返し解いて、手早く、ミスなく、的確に仕上げることを心がけました。
本試験は、実務的要素の強いもので正直面食らいました。前半部分でかなり時間を消費してしまいましたが、計算部分は勉強の成果で迷わず急いで書き上げ、なんとか鑑定評価額の決定までたどりついたというところです。

鑑定理論

鑑定理論については、私は暗記が苦手で、基準も今回本番前にようやくおおまかな暗記ができたという程度です。
最近の問題は実務的要素が多くみられる気がします。演習もあるので、やはり実務経験者が有利だとは思います。ただ、実務経験といっても半端な実務しかやっていなければかえってマイナスに働くかもしれません。私は鑑定評価の現場で幅広い体験をさせてもらい、実際の作業を行うときも、鑑定士から指示を受けたときも、常に基準と照らし合わせながら行うように心がけ、これが基準の理解を深めることにつながったと思います。

おわりに

今年合格するとは思っていなかったので実務修習のことを全く考えていなかったのですが、合格発表後は大変でした。実務修習の案内に目を通すくらいはしておくべきでした。幸い指導鑑定士は勤務先の所長が快く引き受けて下さったので良かったのですが、実務経験者のみなし履修の申請のための資料づくりは、提出期限まで間もないこともありかなりしんどかったです。

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