実務家インタビュー
- 吉村 久子さん
- Hisako Yoshimura
大和不動産鑑定株式会社
証券化評価部
不動産鑑定士
過去
前職はどのような仕事(業種)をされていましたか?
銀行で3年間営業でした。その後、祖父の不動産管理会社に3年勤務しました。
いつ不動産鑑定士になられましたか?
2次試験合格は平成14年、3次試験合格は平成19年、不動産鑑定士登録も平成19年です。
当時の試験の状況と学習指針を教えてください。
1年間、仕事をしながら勉強しました。昼間は仕事、夜は勉強。平日は3〜4時間、休みの日は10時間くらい勉強していました。
どうして不動産鑑定士を目指されたのですか?
祖父の相続に関連して、不動産の鑑定評価を依頼することがあったので、不動産鑑定士の様な仕事があることを初めて知りました。興味があったので調べたところ、大変難しい試験だということが分かりました。ですが、手に職をつけたいと思い、チャレンジしました。
不動産鑑定士になりたての頃の仕事状況とその環境について教えてください。
当初は、仕事を依頼した不動産鑑定士事務所にお世話になりました。個人の事務所で、オーソドックスな鑑定業務をしていました。その後、いろいろな鑑定業務、収益物件や不動産の証券化に興味を持ち、現在の仕事に就きました。
不動産鑑定士になってから現在までの経緯を教えてください。
それまでは不動産について殆ど知らなかったのですが、ゼロから始めて2年間の実務経験の後、不動産鑑定士補となり、さらに1年間の実務修習、3次試験を経て現在に至ります。試験を受ける前は、自分にこんな仕事ができるとは思っていませんでした。キャリアを積み、試験さえクリアすれば、道は大きく広がります。多方面へ進める選択肢もできました。
現在
主にどんな仕事(業務)をされていますか?
会社では、鑑定部と証券化評価部に分かれています。私は証券化評価部に配属しております。10人くらいでチームを組んでいて、不動産の証券化に関する鑑定評価を行っています。
先生の普段の1日を教えてください。
調査で外に行くときは、物件の内覧、役所調査、取引事例等の確認などを行います。証券化部は、大都市の物件が中心になります。報告書の作成等のデスクワークが比較的多いですが、外出する機会があるので、良い気分転換になります。
現在の業務のやりがいと不動産鑑定士という専門職としてのやりがいは何ですか?
銀行にいた頃、地域限定の準総合職の仕事でしたが、男性と違い将来には限界があると常々感じていました。そこで、ジェネラリストよりはスペシャリストと思い、不動産鑑定士試験を受けましたが、時代の最先端を行く仕事であるだけに、常に新しいことを勉強しなければなりません。そのため、努力も必要ですが大きなやりがいがあります。ルーティーンワークではなく、案件ごとにクォリティーの高いものが求められる。仕事に飽きることがありませんし、日々自ら仕事を積み上げていくことで、自分へのフィードバックもあります。
鑑定実務上のトラブルや失敗談はありますか?
調査で物件の道路を測っていると、女性は特に目立つ様で、近所のおばさん方に質問攻めにされたことがあります(笑)。
不動産鑑定士になりたての頃、考えていた目標や夢は実現に向かっていますか?
不動産鑑定士になりたての頃は、積算価格を出すのが主な仕事だと思っていました。しかしながら、同じ鑑定業務でも、人や会社により全く異なります。実務修習での同期生とも情報交換をしていますが、鑑定に留まらず、自分の興味のある方面(金融・ファンド・コンサルティング等)に進んでいる方も多数います。この資格は多方面へ進めるチケットだなと感じることが多くなりました。
将来
先生が考える鑑定士の将来性について聞かせてください。
この資格(不動産鑑定士)は将来性が多分にあることを感じます。いろいろな業界に転職して、自分に興味のある仕事に就ける。自分の人生や将来を自分で切り拓くことができます。
先生は、不動産鑑定士としてこれからどういう仕事をされたいですか?
私は、現在の仕事をとても楽しんでいます。当面は、この分野での経験を積み、将来的には、コンサルティング等、視野を広げて、信頼される不動産鑑定士になりたいと思っています。
ご自分の将来像について聞かせてください。
現在の会社で頑張りたいと思います。(子供ができたら?)開業することも考えておりますが……。独立開業はこれからの長い人生の中で、その時の生活スタイルに合う状況に至った折には、ひとつの選択肢として考えております。
その他
もし生まれ変わっても不動産鑑定士になりたいですか?
一番なりたかったのは、お菓子屋さんです(笑)。不動産鑑定士は楽しいですし、有意義な仕事です。どちらにしても、専門的な職業がいいですね。
女性ならではの不動産鑑定士という仕事のやりがいや適性はありますか?
女性ならではのきめの細かい対応は、仕事上プラスになると思います。女性の不動産鑑定士は珍しいのでクライアント様に自分を覚えてもらえるというメリットもあります。クライアント様が女性の場合などは、女性同士ということもあり、お互いスムーズに対応ができることもメリットですね。