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実務家インタビュー

吉野 荘平
吉野 荘平さん
Sohei Yoshino
不動産鑑定士補
宅地建物取引主任者
AFP

現在の仕事内容

不動産の鑑定評価には、地価公示のように公的機関から依頼を受ける場合と、時価評価や相続など民間の人や会社から依頼を受ける場合とに分けることが出来ますが、私の場合は主に後者の鑑定評価が多いと思います。民間から依頼される鑑定評価の特徴の1つは、身近なところに利害関係人が必ずいるということでしょう。売買の場合は、売主と買主、裁判の場合は原告と被告というように、鑑定評価額が、誰からも何の不満もなく、そのまま受け入れてもらえることはあまりないといってよいと思います。

将来の展望

このように、民間からの鑑定評価では、利害が対立する人が出てきますので、相手に対して分かりやすいプレゼンテーションが必要となってきます。特に、報酬をもらう依頼者には、必ずしも希望通りの評価額になるわけではありませんので、十分に納得してもらわなければなりません。しかし、そもそも内容が難しい鑑定評価理論を、短時間で他人に分かってもらうことはなかなか難しいものです。将来の展望というよりは、私自身の当面の課題としては、鑑定評価の内容を如何に相手に分かりやすく説明できるか、ということになりそうです。
そのためには、片付けなければならないことが山のようにあって、毎日が勉強ですし、今後もおそらく、これで勉強は終わりという段階はやってこないのだろうと思っています。

後進へのメッセージ

これだけ聞けば大変な仕事のようですが、しかし私自身、この仕事を楽しくやっております。何故なら、価値判断を下すことが出来る国家資格は唯一これしかないからです。税理士の先生は自分で税金を決めることは出来ませんし、弁護士の先生は自分で判決を下すことは出来ません。この点、不動産の鑑定評価は、唯一、自分でモノの価値を決めることが出来るのです。これほど面白い仕事は他にはないといってよいでしょう。
だからこそ、自分で決めた評価額を他人に理解してもらえるようにプレゼンテーションすることが必要なのであって、そのためには最も強力なプレゼンテーションツールである不動産鑑定評価基準を理解することが重要なのだと思います。

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