−既修者>未修者の公式
データ1の通り、既修者コース出身者の新司法試験合格率が平均46.03%だったのに対し、未修者コース出身者の合格率は平均32.32%。実に15%近くの開きとして、既修と未修の違いが出る結果となりました。また各コース別の卒業者の修了割合でも大きな開きが出ました。既修者コースの修了者は入学者の90%を超えたのに対して、未修者コースでは75%しか修了できていません(文部科学省HPより)。既修者として入学した方が、在学中から卒業後まで未修者として入学した方よりも平均すると優秀であった、という結果が出たといえるでしょう。これには原因がいくつか考えられます。
1、基礎的な学習の段階の訓練不足
2、1年間では未修者が既修者に追いつくことは困難である可能性
このことを裏付けるデータとして、2007年度の新司法試験合格者を対象に行ったアンケートの結果があります。
1、基礎的な学習の段階の訓練不足
今年の未修者コース出身合格者124名に聞いたアンケートで
「入学前に新司法試験対策として、法律基礎レベルの学習をやっておけばよかった」と回答した方が短答対策としては60%以上、論文対策としては70%程度いました。
※総回答数124名の内、短答対策として『法律科目基礎レベルの学習をやっておけばよかった』に76名(61.29%)が回答。論文対策として『法律科目基礎レベルの学習をやっておけばよかった』に86名(69.35%)が回答。
2、1年間では未修者が既修者に追いつくことは困難である可能性
今年の未修者コース出身合格者124名に聞いたアンケートで「2年次で合流して、既修者コースとの差を感じた」と回答した方が50%近くいました。
※総回答数124名の内、『2年次で既修者コースと合流して、差を感じた』に61名(49.19%)が回答。
いずれも多くの法科大学院(ロースクール)未修者コースが抱えている問題といえるでしょう。 |