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6月の特集
いざ論文本試験!

イメージ画像 2008年旧司法試験論文本試験に向けて
今回のコラムは昨年2007年の旧司法試験に合格しました田口が担当します。私が勉強を始めたのは2006年の春です。短期間で合格できたその秘訣をこのコラムでお伝えできればと思います。

さて、2008年度の択一試験が終わり、最大の関門である論文試験がいよいよ間近に迫ってきました。受験生のみなさんは最後の追い込みに余念がない時期でしょう。試験当日までに残された時間はそう多くはありません。試験本番に向けて必ずやっておくべきことはなんでしょうか。今回のコラムでは3つのポイントに絞って、論文試験対策のコツをお伝えします。


1 基礎固めの徹底


まず、入門段階で使用したテキストなどで基礎を完璧に固めなおすことは必須です。今年は去年よりさらに合格者の定員が減少しておりハイレベルな戦いが予想されますので、大多数の受験生が身に付けている基礎知識に抜け落ちがあるというのは試験本番での大きな失点を意味します。司法試験委員会が毎年発表する論文試験問題の出題趣旨でも、「基本的知識の理解を踏まえつつ論理的に記述できるか」ということが繰り返し強調されています。当たり前のことですが、周囲の受験生が知っているであろう基礎事項はどのような角度から問われてもアウトプットできるようにすることから始めましょう。これは法科大学院の既修者入試でも同じことが言えます。問われる問題のレベルに高低はあれど、基礎的な部分の知識をおろそかにしては、合格レベルの答案は書きようもありません。


2 ひたすら手を動かすこと


知識の再確認によって頭を択一から論文に切り替えたら、次は実際に手を動かして答案を書いてみることです。初受験でまだ論文の書き方が自分のものになっていない方でも直前期に大量の答練をこなせばある程度の形にはなります。一方、今までに何百通も論文を書いてきたことのある方でも論文を書かない期間が長いと感覚が鈍ってしまいます。問題提起→規範定立→あてはめの流れをスムーズに書けるように満足のいくまで手を動かしたら、模範解答と自分の答案を並べて自分の弱点を発見していきましょう。これも同様に法科既修者入試にも役立つ力です。実戦を通さずして合格レベルの答案は書けません。


3 条文素読の有効性


また、法律の議論は条文なしには成り立ちえません。口述試験の前にはほぼ全ての受験生が条文をひたすら素読して口述試験対策としますが、これはもちろん論文試験対策としても有効です。具体的な条文の文言の解釈とあてはめに忠実な答案は印象が良いです。しかも、近年の傾向から民訴法の1問目などはどんな細かい事項について問われてもおかしくないので、試験当日までには必ず全条文に目を通す程度はすませておきましょう。

まとめ


論文本試験では、受験生のレベルはかなり高いところで混戦になっている状態なので、必ず合格する、というような飛び抜けた実力を持っている受験生はほとんどいません。その意味では論文試験の結果に対してみなさんが抱えている不安は全ての受験生に共通するものです。司法試験が新旧問わず、絶対評価ではなく相対評価の試験である以上、まずは大きなミスを避けて平均的に高得点な答案を何枚も作成するのが合格への道です。もし何を論じたらいいか分からない問題が出題されたとしても、他の受験生も困っているだろうと冷静になり、周囲と大きく差をつけられない答案作成を心がけましょう。当事者の請求や法の趣旨や原理に戻って考えるなど今まで身に付けてきた手段で、出題に対して必死にくらいつきましょう。
これからの1ヶ月半で今までの真価が問われます。悔いを残さないよう頑張って下さい!