4月の特集
択一前の勉強法
2007年度択一試験の傾向と2008年の対策
昨年の傾向
まず、形式面では、35頁→40頁となりました。この増加により、昨年より時間不足になった受験生が多いようです。
次に、内容面ですが、憲法は、難化したといえるでしょう。民法もやや難化したといえます。憲法は判例の正確な知識が問われるとともに、一昨年に比べ穴埋め問題が多く、民法は親族・相続の分野からの出題や横断的な知識も要求されました。刑法については、マイナー分野からの出題が増えました。
このように内容面では難化したにもかかわらず、合格者数が3820人→2219人と減少したため、合格点も46点→47点となりました。2008年度はさらに合格者数が減少することが予想されます。しっかりと対策を採っておくことが大切です。
- (1)憲法について
- 形式面では、個数問題が2問出題され、一昨年より2問減少しました。また、例年通り、穴埋め・並べ替えのような事務処理能力自体を問う問題が出題されるとともに、新形式の問題も複数出題され、形式上は解きにくいと思われます。
内容面では、判例の正確な理解が求められています。それぞれの判例自体は基本的なレベルのものですが、その理解の深さや知識の正確性が問われているといえるでしょう。穴埋め問題が増加し、作業時間がかかるのも2007年の特徴です。
- (2)民法について
- 形式面では、全てが組合せ問題で占められており、数年来の傾向に特に変化はありません。
内容面では、親族・相続法の分野から出題が増え、横断的な知識も出題され、一昨年に比べると同程度かやや難化したといえるでしょう。
- (3)刑法について
- 形式面では、事務処理能力を問う問題が多く、高い事務処理能力が要求されるという傾向の面では一昨年と同様といえます。また、純粋知識が要求される問題が出題されたことが特徴的です。また、マイナー分野の出題が増加しました。
そのため、内容面でも、より難化しているといえるでしょう。
対策
(1)憲法においては、基本的な判例の理解を正確にすることが必要です。
また、憲法においては従来の傾向が変更され、あてはめ能力を重視する、いわゆる考える問題が増加したといえます。2008年度もこの傾向が続くかはわかりませんが、時間のバランスをはかりながらも、しっかりと考える訓練をしておくことは有意義でしょう。
(2)民法においては、択一固有の知識(重要な条文・判例の知識)を万遍なく学習しておくことが求められます。親族法・相続法の分野も手を抜かずにやっておかないと合格は厳しいものとなるでしょう。
(3)刑法においては、各学説の論理的な関係をしっかりと理解しておくことが必要です。また、択一プロパー分野について、条文知識も要求され、単純知識に対する対策も必要といえるでしょう。
また、試験対策としては刑法は時間のかかる科目であると割り切り、確実に解答できる問題をいかに落とさないかが重要といえます。また、一部の知識問題を除いては要求されている知識はそれほど難しいものではないので、要求された作業をいかに効率良くこなし解答を出すかが重要です。例年と同様に、時間をかけるべき作業とそうでない作業の見極めが重要といえます。
(4)以上に加えて、択一に関しては時間をどう使うかが非常に重要となります。近時の傾向として、刑法は時間をかければ確実に正解が導ける問題が多いのに対し、憲法は時間をかけても確実に正解が導ける問題は条文・判例問題のみです。合格経験者は、民法・刑法で確実に得点をかせぎ、憲法では解ける問題(条文・判例問題)のみを確実に解くという方がほとんどです。民法・刑法であわせて35点はとれるようにがんばりましょう。
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