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お客様のニーズに答える高い専門性を持った行政書士に

田中 秀人氏(東京都行政書士会理事・武鷹支部支部長/行政書士法人建設ブレイン代表社員/行政書士)

聞き手:反町勝夫 株式会社東京リーガルマインド代表取締役


建設業許可関連業務一筋十余年。建設業者との信頼関係を大事にし、建設業者のパートナーとして数々の許可業務に携わり、建設業に関する研修講義も多数担当されている田中秀人先生に、行政書士の専門性のあり方についてお話いただいた。


■ 建設業への関わり

反町

田中先生はどのような経緯で建設業をご専門とされるようになったのでしょうか。

田中 秀人氏(東京都行政書士会理事・武鷹支部支部長/行政書士法人建設ブレイン代表社員/行政書士)

田中

メーカー企業を退職後、日雇いで建設会社に行ったことがきっかけです。そこで出会った建設業者は、いい仕事をしようと懸命で、真っ正直な方たちばかりでした。汗水流してお金をもらうその仕事ぶりを見て、何か力になりたいと思ったのです。その後、学生時代に取得していた行政書士の資格で、建設業許可の取得をお手伝いできると知り、行政書士へと転身しました。つまり、建設業にかかわる仕事をしたくて、行政書士になったわけです。

反町

建設業に携わる行政書士は、昨今の不景気・公共事業の削減によって厳しいと言われていますが、いかがでしょうか。

田中

一般的に、建設業・建設業者というと土木屋や土建屋といった公共工事に絡む建設業者のイメージが強いと思います。しかし、日本にある約50万の建設業の許可業者は、土木業者ばかりではありません。例えば、三菱商事や三菱重工業などの大手有名企業も建設許可業者です。こういった建設業の売上が、全体の1%に満たない会社も日本の法律では建設業の許可が必要なのです。そのような大手有名企業の業者には、建設業に熟知した社員はほとんどいませんので、専門家である行政書士が必要とされているということがあります。特に新規の許可においては、建設業者に与える影響は計り知れないほど大きく、融資が受けられるか、大型の新規案件を受注できるか、そんな瀬戸際に立たされている経営者の方がわれわれの事務所に訪れることも少なくありません。許可が下りて、胸をなで下ろす経営者の方を見ると、大事な場面でお役に立てて良かったと思います。

■ 高い専門性をもって業務に当たる

反町

行政書士は、業務範囲が広いこともあり、さまざまな分野でご活躍されている先生が多くいらっしゃいます。

田中秀人氏、反町勝夫対談

田中

そうですね。しかしながら、われわれは、その特性をまだ十分に活かし切れていないという現状もあります。業務が幅広いがために、各業務を十分に掘り下げていないのではないかと思うのです。あれもこれもできるから、あれもこれもやりたいということが多いように見受けられます。これではお客様からのニーズに答えるだけの高い専門性を身につけるところまではいけないのではないかと感じます。

反町

まずは従来からある業務を大事にするということでしょうか。

田中

例えば、建設業の許可を申請する書類の作成でも、作成以外に依頼者の方に、いろいろな説明をしなければなりません。書類作成ひとつにしても、さまざまなポイントがあり、高い専門性を持っていないと十分な対応ができないことがあります。従来からある定型業務でもおろそかにはできません。

反町

行政書士は、聴聞や弁明手続きの代理が認められましたが、そのニーズはいかがでしょうか。

田中

許認可制度の特殊性から、現状ではニーズは少ないと思われます。むしろ、それを回避するためにわれわれ行政書士がいるような気がします。しかし、業務拡大のため、聴聞や弁明代理の業務の研鑽を重ねていく必要があると思います。

■ 「行政」への関わり

反町

「行政」書士ということで、政界に進出される方は、結構いらっしゃるのでしょうか。

田中 秀人氏(東京都行政書士会理事・武鷹支部支部長/行政書士法人建設ブレイン代表社員/行政書士)

田中

いらっしゃいます。私の知り合いで市議会議員を経験され、その後、行政書士を開業されている先生がいらっしゃいますが、行政について大変詳しいです。そのほかにも、都議会議員になられてご活躍されている方もいらっしゃいます。

反町

行政そのものに詳しいのはもちろんのこと、法律事務を通して行政手続上の改善点を提案することもできますから、非常に頼もしいと思います。

田中

行政書士は、その専門性、特性を活かして、もっと、さまざまなシーンで活躍できると思います。

反町

行政手続法や行政事件訴訟法など、試験で行政法を詳しく勉強しているのですから、ぜひともさまざまなところで活かしていただきたいと思います。本日はありがとうございました。


≪ご経歴≫

東京都行政書士会理事・武鷹支部支部長/行政書士法人建設ブレイン代表社員/行政書士
田中 秀人(たなか ひでひと)
1958年福島県生まれ。1994年5月、「田中行政書士事務所」を開設し行政書士として独立。2006年4月「行政書士法人建設ブレイン」設立し代表社員に就任。財団法人建設業振興基金「建設業経営支援アドバイザー」に就任。2008年5月社団法人北多摩建設業協会監事に就任。『建設産業事典』の執筆「経営事項審査(経審)の小史と経営事項審査の仕組み」。三鷹市建設業協会『建設業許可と技術者制度』をはじめとして講演実績多数。

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