宅建から土地家屋調査士へステップアップ
民法・区分所有法などの科目が共通です
土地家屋調査士試験でも、民法の知識が問われます(代理・物権・相続など)。また、区分所有法の理解があることで、土地家屋調査士の区分建物表示登記の理解が容易になります。他にも共通科目がいくつかあり、学習効率という点から見れば、土地家屋調査士こそがステップアップのための最適資格の1つといえるでしょう。
正確かつ円滑に不動産の取引を遂行する上で非常に有効な資格
登記簿から、不動産に関する情報を正確に読み取ることが、取引に関する紛争を防止する上で重要になってきます。特に、区分建物の登記簿は敷地権の表示など内容が複雑であるため、登記に関する深い理解が必要となってきます。ここに、宅建資格と土地家屋調査士資格をあわせて取得することに、大きなメリットが出てきます。
宅建の知識で土地家屋調査士試験問題をどれだけ解けるか!
土地家屋調査士試験は、不動産登記法がメインに出題され宅建の知識が役立ちます。重なる試験科目(民法・不動産登記法)を例に、宅建合格者が土地家屋調査士試験をどのくらい得点可能か検証してみました。
平成19年度 土地家屋調査士多肢択一試験問題について
<土地家屋調査士試験問題数概要(択一式問題に限る)>
午前の部 20問 (民法3問、不動産登記法16問 その他1問)
宅建合格者が得点できる問題は?
やっぱり民法・不動産登記法!

問2 意思表示
問17 登記識別情報
- 民法が午前の部に占める割合 15%(3問/20問中)
- 宅建合格者の可能得点数 1問/3問中
- 民法における宅建合格者の可能得点数割合 33%(1問/3問中)
- 不動産登記法が午前の部に占める割合 80%(16問/20問中)
- 宅建合格者の可能得点数 1問/16問中
- 不動産登記法における宅建合格者の可能得点数割合 6%(1問/16問中)
- 午前の部における宅建合格者の可能得点数割合 10%(2問/20問中)
宅建講師からのアドバイス
土地家屋調査士試験は、不動産登記法がメインに出題され、特に表示に関する登記をかなり勉強しなければなりません。一方、民法は広範囲から出題されるため、宅建試験の民法の知識だけでは厳しいのが現実です。ただ、土地家屋調査士受験生は民法が苦手な人が多く、中には全く勉強しない人もいるので、宅建受験生はその点の関しては有利と言えるでしょう。
また、土地家屋調査士試験は、択一試験では肢きり点があり、20問中12〜13問とされているので、民法ができればやはり有利でしょう。しかし、土地家屋調査士試験では択一試験の肢きり点は超える人が多い反面、記述でかなり苦労する人が多いようです。ですから、記述の勉強はかなりやらなければ合格は難しいといえます。ただし、土地家屋調査士の記述の勉強は、図面を描いたりするものであり、論文試験などの論述とは違い勉強のしやすさは十分にあります。宅建受験生も興味があるなら、勉強を始めてみませんか。
LEC専任講師 斎藤 隆亨

