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| 法令集・基本書等の多くの参考書籍のなかから、自分にあった書籍選びのポイントを掲載します。 |
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基本書といわれる本は、いつかは購入する必要があります。しかし、これらの本は、法律専門書ですから、初級者向けには書かれてはおりません。また、法改正にも完全には対応していないため、せっかく購入しても、中身を理解することができるようになったときには、新しい改正に対応したものが出版される可能性もあります。 LECの入門講座では充実した内容のテキストを用意しておりますので、まずは入門講座で配布されるテキストやBASICテキストと、講義で基礎を学んでいただいてから、基本書を購入して、ご自身の学習を進められると、余分な出費もなく効率的でしょう。 ここでは主な基本書の内容を簡単に説明します。 「青本」は、「逐条解説」の名のとおり、各条文を詳細に説明しており、最も重要な基本書となります。ただ、体系的にはできていないため、法律の初心者には、いきなりは難しいでしょう。ある程度勉強が進んでくると、理解を深めるためにも読んでおく必要があります。特許庁による公式見解なので、すべての試験について指針となるからです。 「吉藤」は、体系順に書かれており、青本と並んで最も重要な基本書です。ただし、吉藤先生は既にお亡くなりになっており、熊谷先生が補訂されていますが、元の内容を大きく変更していないので、改正部分と改正以外の部分が初心者にはわかりづらいのではないかと思われます。ある程度、法律の内容を理解してから読まれると、テキスト等の記載がどこから引用されているかわかってくると思われます。 「中山・工業所有権法(上)」は、産業財産権(工業所有権)法分野の中心的存在である中山信弘東京大学教授の著書であり、体系順に書かれているため読みやすい本です。しかし、本書は純粋な法律専門書であるため、民法・民事訴訟法など一般法の知識がないと難しい箇所もあります。法学部の方は、すぐにでも読み始めるとおもしろく読める本ではないでしょうか。 |
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法令集については、勉強を開始された時点の最新のものを購入されて、必ず授業に携帯することをお勧めいたします。法令集は、大きく分けて3つのタイプに分かれます。「法文集」タイプと「法令集」タイプと「四法対照」タイプです。 「法文集」タイプは、産業財産権(工業所有権)四法の本法のみが掲載されているので、値段も安くなっていおり、最初は、これのみ購入すれば大丈夫でしょう。薄く軽いので持ち運びに便利ですし、改正には頻繁に対応してくれます。常時携帯するには最適でしょう。 「法令集」タイプは、本法に加えて施行令・施行規則・条約・条約の規則など弁理士試験に必要なものは、ほとんど掲載されています(特許庁の運用は掲載されていません)。願書や明細書のフォーマットも掲載されているので、実務についても知ることができます。勉強が進んでくると、こちらも購入する必要があります。 「四法対照」タイプは、産業財産権(工業所有権)四法が並行に掲載されているもので、四法の相違が一目瞭然となっており、短答の勉強に非常に便利なものです。ただし、特許法以外の法律については順序が違っており、以外ある程度条文の位置を理解しないと引きづらいので、勉強が進んでから購入されるとよいでしょう。 産業財産権(工業所有権)法や不正競争防止法、著作権法は非常に改正の頻発する法律であり、改正に対応していない書籍が数多く書店に並んでいたり、発行部数の関係から出版社でも在庫切れという事態を引き起こしたりすることがあります。
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以下に、必要と考えられる法令集・科目ごとの基本書・参考書を挙げておきますので、参考にしてください。なお、各書籍には目安として重要度を付してあります(★5つが最も重要なもの、★1つはそれほど重要でないもの)。この重要度はあくまでも目安であり、重要でないから全く読まなくてもよいというものでもありません。ご自身の勉強の進み具合から判断してください。
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| 条文集 |
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工業所有権(産業財産権)法令集〔第56版〕 発明協会 ★★★ 弁理士試験に出てくるほとんどすべての法律・条約を収録している必携の法令集。2冊組みで上巻が特許法等の条文とその政省令、下巻が条約など弁理士試験に関連するすべての法律・条約を掲載している法令集であり、これ1冊ですべての条文が参照できる。ただし、現在の版では著作権法は掲載されていない。最新版は直近の法改正に対応していないので、新版が刊行されたときに購入すればよい。 最新版発行:2002.10.29
知的財産権法文集 発明協会 ★★★★★ もっともスタンダードな条文集で、本法のみ収録。安価であり、軽くて携帯に便利である。条約は掲載されていない。最新版は不正競争防止法や著作権法まで入っており携帯用には重宝する。 最新版発行:2005.2
知的財産権関係条約条文集 発明協会 ★★★ 発明協会から出版されている「条約」のみの法文集。法文集同士で組み合わせるとよいが、PCTの規則が入っていないのが難点。 最新版発行:2002.11.18
工業所有権法文集 PATECH企画 ★★ 内容は発明協会の法文集と同じく、本法のみ掲載されている。発明協会の法文集とは異なり、改正部分にラインを引いたり、関係法令(民法・民事訴訟法などの抄録)を載せるなど受験生向けの仕様となっている。 最新版発行:2004.7.22
工業所有権関係条約集〔第8版〕 PATECH企画 ★ 条約のみの条文集。条約対照条文集が出たため、使い道がなくなったといえる。 最新版発行:2002.12.4
工業所有権四法対照法文集〔第11版〕 PATECH企画★★★ 工業所有権四法を並行して掲載することによって、各法律の特徴をわかりやすくしたもので、短答の学習に向いている。下記の「杉林四法対照」よりも軽くて持ち運びに便利なため重宝する。また、パリ条約とPCTについても掲載されているので、勉強開始時ではこれ一冊でも十分である。 最新版発行:2004.8.10
工業所有権関係条約対照条文集 PATECH企画★★★ 工業所有権に関係する各条約と国内法を対照させた条文集で、条約と国内法の対応関係を理解し、条約について効率的に学習することができる。 |
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| 知的財産権全般 |
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工業所有権法逐条解説〔第16版〕 特許庁編・発明協会 ★★★★★ 特許法・実用新案法・意匠法・商標法および各施行法、特許協力条約に基づく国際出願等に関する法律(国願法)等を各条文ごとに区切り、特許庁の担当者が公式に解説を加えたもので、通称「青本」と呼ばれている。 最新版発行:2001.8.20 知的財産権入門 廣瀬隆行著 東京化学同人★★★★ 知的財産権法を学ぶ上で最初に知っておきたい基本的な事柄や,各法律の重要なポイントを,図表などを用いてわかりやすく解説している。実務で重要な事柄も解説しているので,まずこの本でイメージを作ると,受験勉強がスムーズに進むはずであり,知的財産権法への興味もわくと考えられる。 最新版発行:2005.6.20
知っておきたい特許法 財務省印刷局 ★★★★ 特許法を始めとして工業所有権法全般について平易に解説されている。安価であり始めの1冊として最も適している。
知的財産権侵害要論〔特許・意匠・商標編 第4版〕 竹田稔・発明協会 ★★★★ 元判事の著。題名のとおり侵害については学説・判例を交えて非常に詳しいが、それ以外の部分については記載されていないので、他の書籍で補う必要がある。意匠法部分については他に十分に対応している書籍がほとんどないため、基本書となりつつある。 最新版発行:2003.10.22 平成16年特許法等の一部改正 産業財産権法の解説 特許庁編・発明協会 ★★★★★ 法改正があるごとに出版され、通称「改正本」といわれている。上記「工業所有権逐条解説」では、平成11年改正までしか対応していなく、改正本で対応する必要がある。特許庁が責任編集したものであり、信頼性は高い。なお特許庁のホームページからダウンロードすることができる。またこれ以外に平成15年・14年・11年・10年・8年・6年版がある。 最新版発行:2004.10
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| 特許法・実用新案法 |
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解説特許法 江口裕之著・経済産業調査会 ★★★ 弁理士本試験の最終合格レベルの知識を得るために必要かつ最小限の内容が盛り込まれている。重要規定の理解に主眼が置かれ、理解が容易なよう随所に重要判例及び図解が取り入れられている。入門講座の副読本として最適。 初版発行:2005.5.25 特許法概説〔第13版〕 吉藤幸朔著・熊谷健一補訂・有斐閣 ★★★★ 特許法の基本書。平成10年改正まで対応。平成11年改正には補訂冊子が付いている。受験生必携の書であるが、入門段階では少々難解であるので、学習がある程度進んでから読むとよい。実務上の例が多く掲載されているので、具体例をつかむのに適している。また、実用新案法の単独の基本書があまりないなかで、実用新案法についての記述も多く貴重である。現在はオンデマンド版でしか入手できない。 最新版発行:2001.11.30
工業所有権法(上)〔第2版増補版〕 中山信弘・弘文堂 ★★★ 法律的見地から書かれた特許法の解説書。平成11年改正は増補で対応している。知的財産権法の第一人者によるが、純粋な法律書であるため、法律を学んだことのない人には難しい用語も出てくる。しかし、最新の判例についての評釈など、論点問題などには重要な解説書となるので、中上級のレベルになると一度読んでおくとよいだろう。 最新版発行:2000.4 標準特許法 高林龍・有斐閣 ★★★★ 最新の改正にまで対応している。元裁判官で現在早稲田大学の教授である著者が講義で使用 |
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| 意匠法 |
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意匠 高田忠・有斐閣 ★★ 意匠法の基本書(競業説・混同説)。平成10年の意匠法改正にはまったく対応していないが、いまだ重要な部分もある。著者が亡くなっているため、改訂される予定もなく、また、現在出版社に在庫がないため、オンデマンドで受け付けている。 最新版発行:1969.11
意匠法概説〔補訂版〕 斎藤瞭二・有斐閣 ★★ 意匠法の創作説の基本書。類似概念について詳細に記載されているが、平成10年の意匠法の改正には対応していない。現在、出版社にも在庫がなく入手困難。 最新版発行:1995.1
意匠審査基準 特許庁意匠課(無料配布資料) ★★★★ 特許庁(または全国の発明協会支部)が無料で配布している審査基準。平成10年の意匠法の大改正について審査の運用が詳細に記載されており、現在の事実上の基本書ともいえる。具体例もこの基準に記載されているものを用いるのが無難である。ただし、審査の基準であり、権利化後については触れていないため、権利化後の部分については「青本」「平成10年改正本」などを参照する必要がある。現在は、特許庁のホームページからダウンロードすることもできる。
平成10年改正工業所有権法の解説 特許庁 ★★★★ 平成10年改正についての解説書であり、けっして全体を説明しているわけではないが、10年改正で意匠制度は大幅に変更されているため、ほとんど網羅されているに等しい。現在では6年改正・8年改正の解説書とともに合冊された形で販売されているが、特許庁のホームページから無料でダウンロードできるため、それをプリントアウトするのがよい。 |
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| 商標法 |
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商標〔第6版〕 網野誠・有斐閣 ★★★ 従来は商標法の基本書と呼ばれてきたが、分量が多く全部を読む必要はないといわれてきた。判例や審決例が多いので実務的にみても大著であるが、かなり高額である。平成11年改正に対応している。 最新版発行:2002.4
商標法概説〔第2版〕 小野昌延・有斐閣 ★★★ 平成11年の商標法改正まで対応した書。上記網野商標ほどの分量はないため、学習しやすいかもしれない。 最新版発行:1999.12
商標法概説〔第2版〕 田村善之・弘文堂 ★ 非常に意欲的な解説書であるが、初心者には難しすぎる内容である。特許法で挙げた中山・工業所有権法が読めるくらいになってからでよいだろう。 最新版発行:2000.7
商標審査基準 発明協会 ★★★★ 商標の審査基準も特許庁のホームページでダウンロードできる。過去の短答の試験にも出題されたことがあるため、是非手に入れておいてほしい。 |
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| 条約 |
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特許関係条約〔第3版〕 橋本良郎・発明協会 ★★★ パリ条約・PCT・TRIPS協定・商標法条約などの成立経緯や内容を平易に紹介している。よみやすいので、条約の入門書としてまずこれから始めるのもよい。 最新版発行:2002.9.10
パリ条約講話〔改訂第12版〕 後藤晴男・発明協会 ★★★ パリ条約の基本書。短答の過去問にもここから出題されている問題も多い。また、TRIPS協定についても説明が加えられている。 最新版発行:2002.7.26
注解パリ条約 ボーデンハウゼン・AIPPI日本部会 ★ パリ条約の基本書とされてきたが、翻訳のためかなり読みづらい。前述の後藤パリ講話があれば購入する必要は少ないといえる。
特許協力条約逐条解説〔改訂第8版〕 橋本良郎・発明協会 ★★★ PCTの基本書。まず総論の部分をしっかりと読んでほしい。PCT規則の解説も詳しいが、この部分は随時参照すれば十分だと思われる。 最新版発行:2000.7.12
図解パリ条約・図解特許協力条約・図解TRIPS協定・図解マドリッドプロトコル 荒木好文・発明協会 ★★★★ 上記までの基本書とは毛色が違い、コンパクトな各条約の解説書である。簡潔にまとまっているので、いきなり基本書に入るよりも、その前に一度読んでおくのがよいと思われる。 最新版発行:各03.10、04.9、03.3、03.12 |
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| 不正競争防止法 |
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要説不正競争防止法〔第3版〕 山本庸幸・発明協会 ★★★ 不正競争防止法の改正担当者の解説書。平成13年改正まで対応している。下記の逐条解説で足りないところをこれで補う必要があるが、細かいので深入りしすぎないように注意。 最新版発行:2002.9.26
逐条解説不正競争防止法 平成15年改正版 有斐閣 ★★★★ 経済産業省知的財産政策室による全条文についての逐条解説。安価でボリュームも控えめなので、これからの学習に最適だが、2条1項1号についての記載が薄いのでこれだけでは足りない部分がある。 最新版発行:2003.10.20
新・注解 不正競争防止法 小野昌延編著・青林書院 ★ 不正競争防止法に関する非常に詳しい解説書。ただ、ボリュームがかなり多いので、仮に購入したとしてもすべて読む必要はない。2条1項1号〜3号は判例が豊富に挙げられているが、4号以下の営業秘密については比較的少ない。また、平成13年改正には対応していない。 最新版発行:2000.6.30 |
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| 著作権法 |
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著作権法逐条講義〔四訂新版〕 加戸守行・著作権情報センター ★★★ 現行法の起草に携わった元文化庁担当者の逐条解説書。さまざまな他の書籍でも引用される基本書ともいえるが、かなりボリュームがあるので、弁理士試験にはここまでは不要ではないかと考えられる。ただし、選択科目で著作権法を選択される予定の方は読んでおいたほうがよい。平成14年改正まで対応している。 最新版発行:2003.6.30
著作権法ハンドブック〔第5版〕 著作権情報センター ★★★★ 著作権法をわかり易く解説したハンドブック。著作権法の概要と一問一答からなる。分量と内容から考えて最も試験勉強開始時に向いている。 最新版発行:2002.11
著作権法 基礎と応用 作花文雄・発明協会 ★★★ 発明協会から新しく出版された解説書。著者の解説書は他に「詳解著作権法(ぎょうせい)」という本があるが、こちらの方が、分量が少なく読みやすいと思われる。平成15年改正まで先取りで対応しており、加戸・逐条よりは初心者向け。 最新版発行:2005.2
著作権法判例百選〔第3版〕 有斐閣 ★★ 著作権法は最新の判例が次々に出ているので、判例のチェックが重要であるが、個人ですべてチェックすることは難しいので、この本を利用するのがよい。特に選択科目で選択する予定の方は必要になると思われる。いろいろな学者が独自の見解を述べている「解説」よりも「事実の概要」と「判旨」を中心に読むようにするとよい。 最新版発行:2001.4 |
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