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2014年度合格
難波 裕さんの合格体験記

合格者
一発合格

何も知らずに弁理士試験に挑んで

難波 裕さん

年齢 26歳
受験回数 1回
職業 無職
出身校 早稲田大学先進理工学部 電気・情報生命工学科
受講講座 1年合格ベーシックコース+アウトプット完成コース、中上級者向け講座
  • ※掲載年齢について…掲載している合格者の方々の年齢は、2014年度弁理士試験の最終合格発表日(2014/11/11)時点のものです。

弁理士を目指した理由

私は試験勉強を始める前はフリーターでしたが、以下の3つの理由により弁理士を目指しました。
1つ目は、弁理士の収入は、平均収入よりもずっと良いところです。当たり前ですが、経済利得は重要です。2つ目は生きがいになり得る点です。弁理士業務は専権業務であり、弁理士にしかできない仕事です。非常に責任は重いですが、全力を賭して打ち込め、自分の好きな理系分野に携わる仕事ができるのは、大きな魅力です。3つ目は、社会に貢献できる点です。社会人たる者、単に稼ぐためだけに仕事をしていてはだめです。そうしていると、浅はかで、頑固で、偏屈な人間になります。広く社会一般を見渡していなければならない。私はそうした想いが強く、弁理士業務を通じてそれができるようになりたいと思いました。

LECを選んだ理由

最大の理由は、マンパワーです。合格した今でも、LECの力の根源はマンパワーだと思います。優れた講師陣、制作部、丁寧な指導をしてくださる採点者、そして親切なスタッフの方々が揃っているからこそLECは優れていると思います。

入門講座のカリキュラム・テキスト・講師について

LECの1年合格ベーシックコースでは、短答よりも論文の講座が先に開講するカリキュラム構成に特徴があります。これは、短答試験では細部が訊かれ、論文試験では基本が訊かれるからです。非常に理に適った構成だと思います。その構成のおかげで、短答知識がすんなりと入ります。

学習経験者向け講座については、解説が非常に客観的・理知的です。決して大それたところがなく、徹底して磨き上げられています。そのため、わかりやすく、王道を外さないカリキュラムになっています。

テキストについては、どのテキストも非常に洗練されています。無駄な記載がなく、試験に必要不可欠な知識を包括しています。市販のテキストでは、こうはいかないと思います。

私は一貫して、納冨先生の講座を受講していました。納冨先生は女性の先生で、物腰穏やかであり、淡々と進行するタイプの先生です。それが私の性格とマッチしていました。必要な部分を漏らさず解説してくださり、質問もしやすく、大変丁寧です。かといって、優しいだけというわけではありません。駄目なものは駄目だとはっきり仰います。スッと芯が通った硬軟併せ持った、バランスの取れた先生です。

その他、水崎先生・義村先生にお世話になりました。両名とも、納冨先生の教え子です。なので、その指導は親切丁寧です。威圧するようなところが全くなく、非常にきめ細やかな指導をしてくださいます。

短答試験対策で気をつけたこと

四法については、条文集を直読みすることが重要だと思います。
私は以前、テキストを読んだり過去問を解いたりする勉強法を取っていましたが、それを止めて条文集の直読みをするようになった途端に、点数が10点近く跳ね上がりました。それからはその勉強法を貫き、本試では50点が取れました(四法は41点満点中36点)。
条文の直読みは皆嫌がることでしょうが、それを避けては通れません。私の場合、本試までに20〜30回は直読みをしました。

下三法について気をつけなければならないのは、勉強時間を多くは割けないということです。20点程度しか出ないため、ピンポイントの勉強を心がけました。過去問を解き、どのような問題が出るかを把握し、LECのテキストを読むということを1日1時間程度使って繰り返しました。

論文試験対策で気をつけたこと

私は、論文試験突破に向けては3つのステップがあると考えています。

1つは「書き慣れること」です。まずは、書いて、書いて、書きまくることです。最初は不格好でも0点答案でも構いません。書くことで答案がさまになってきます。私は1日1枚、直前期には1日2枚書いていました。

2つ目は「答案構成を磨き上げること」です。良い答案が書けるかどうかは、答案構成で決まると思います。その際には、必ずチェックリストを使い、必要事項を漏らさずピックアップすることで得点が伸びます。私の場合は、例えば「拒絶理由通知が来た場合の対処」といった大まかなところだけではなく、細かいところまで自分のチェックリストを作成しました。例えば、分割の主体・客体・時期・手続・効果それぞれについてチェックリストを設け、答案構成の際にはそれを書き出し、〇×を付けていくことで大外れを防ぎました。

3つ目は「論文試験に必要な知識の補充」です。定義・趣旨と判例です。これらは短答では出ませんが論文では出ます。そのため、知識を習得する必要がありますが、青本・判例等は膨大です。一からこれらを読むのは至難です。そこで私は、定義・趣旨については、口述アドヴァンステキスト、判例については判例教室(法学書院)を使って勉強しました。これらは、必要事項がコンパクトにまとまっています。

選択科目(電磁気学)については、私の場合、過去問(平成20年度以前)を解き、市販の教材で基礎力強化し、過去問(平成21年度以降)を解くという勉強法を取りました。限られた勉強時間を活かすために、まず傾向を的確に把握しました。次に橋元淳一郎著「単位が取れる電磁気学ノート」と「電磁気学演習」(PATECH企画)で勉強しました。そして最後に、実際に論文答案用紙を使用し、時間を測って過去問を解きました。タイトな試験時間の中で書ききるために、必ず論文答案用紙を使用して練習を積むことをお薦めします。

通学講座のメリット・デメリット

通学のメリットは、講師の方々に質問できることや、ゼミ等での答案添削により個別的な指導を得られること、他の受講生の方との交流によって情報交換をしたり、自己研鑽に繋がったりすることです。
デメリットは、生講義を受けているとそれだけで安心感を得がちになり、自習が疎かになる可能性があります。また、どこか受講生同士の馴れ合いのようなものも生じ、自分に甘くなってしまう可能性があると感じました。

今、合格して思うこと

この試験は点取り合戦です。努力した人が受かるのではなく、点を取った人が受かります。だから、単に勉強するだけでなく、限りなく戦術的・戦略的になる必要があります。私はそう思って勉強しましたし、そこが1年合格できた最大の理由だと思います。

周囲の受講生の方々を見ていると、そこがどうも甘いように感じました。一途というか、真面目過ぎて、何でもかんでも勉強しようとする。それでは短期合格は難しいと思います。真面目は悪いことではありませんが、優先順位はつけられるようにする必要があると思います。そのために、ぜひともLECのノウハウを活用して頂きたいと思います。

これから弁理士を目指す方へのメッセージ

厳しいことも述べましたが、気難しく考える必要はありません。むしろ、気楽に受験勉強に臨んで頂きたいと思います。私なんて、LECに通う前は試験の日程すら知らないほどでした。そんな私でも、LECの方々のご指導の甲斐あって1年合格できました。

気持ちが強ばっていると、人間は能力を発揮できません。常にどこかあっけらかんとした心構えを持っていた方がいいし、そうであるべきだと思います。
皆が弁理士を目指し、この試験を突破されることを願ってやみません。

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