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2016年度合格
廣 昇さんの合格体験記

合格者
一発合格

環境に恵まれて実現した最終合格

廣 昇さん

年齢 29歳
受験回数 1回
職業 会社員
出身校 東京大学大学院 農学生命科学研究科 応用生命工学専攻
受講講座 1年合格ベーシックコース+アウトプット完成コース、学習経験者向け講座
  • ※掲載年齢について…掲載している合格者の方々の年齢は、2016年度弁理士試験の最終合格発表日(2016/11/9)時点のものです。

弁理士を目指した理由

私はもともと最先端の技術に興味がありました。技術を扱うという点でいえば、研究開発職として特定の技術分野を深堀りするという選択肢もありますが、弁理士として法律という判断軸を持ち、より幅広い技術分野の案件を扱える汎用的な能力を身につければ、将来的に技術革新や環境変化があったとしても安定的に活躍できると考え、弁理士を目指すことにしました。

LECを選んだ理由

LECが他の受験機関に比べ多くの合格者を輩出しており、また、書籍やネット情報で調べたところ、LECのテキストの評価が非常に高かったためです。

入門講座のカリキュラム・テキスト・講師について

高橋寛明先生には名古屋駅前本校での生講義で大変お世話になりました。講義は説明がとても丁寧で、初学者の私でも理解しやすいものでした。また、講義の中で具体的な勉強方法についても詳しく教えてくださり、正しい方向で勉強を進めることができました。講義後には個別の質問や相談にもとことん付き合ってくださり、なかなか成績が伸びず苦しい時には励ましのお言葉もいただきました。

高橋先生の講義で特に良かったのは論文フォーマットゼミです。得点公開制のため、目標とすべきレベルが明確だったからです。論文フォーマットゼミは数題の問題を題材にした通常の講義(作成ゼミ)と、講義で扱った問題のみを出題する答練(活用ゼミ)の2つで構成されています。そして、活用ゼミの参加者の得点は全て公開され、上位5名が優秀答案に選ばれます。ゼミが始まった頃に、今までに1年合格した人達はほぼ毎回優秀答案に選ばれるレベルだった、と高橋先生が教えてくださいました。と言うことは、そのレベルに到達できれば、自分にも1年合格のチャンスがあるのではと考え、まずは優秀答案を目指そう、とシンプルに目標を設定することができました。

論文フォーマットゼミは模範解答を丸暗記するだけで、自動的に実力がつきました。とは言っても、最初のうちは、なかなかそのレベルに到達できず、高橋先生の模範解答の完成度も非常に高かったため、制限時間内に書き切ることさえできませんでした。他のゼミ受講生のレベルも非常に高く、上位の人は模範解答をほぼ完全に再現していました。そこで私は割り切って、とりあえず模範解答を丸暗記することにしました。ゼミでは全文書きの各文を頭文字のみにしたイニシャル答案構成というものが配布されるため、それを見ながら音読で練習を繰り返しました。そうすることで、活用ゼミの時間はただ単に覚えたことを書くだけで済むレベルまで準備できました。その結果、終盤では安定して優秀答案に選ばれるようになりました。

その後、短答試験を突破し、論文試験の直前答練や模試が始まった時、ゼミの模範解答を丸暗記しただけで本当に実力がついているのかとても不安でしたが、いざ答練に臨むと、ゼミで扱った問題の類問であれば自然と文案が思い浮かび、書けるレベルになっていることを体感できました。私は論文のセンスが全く無く、論文の勉強を始めたばかりの頃は論文実戦答練ではD判定・E判定を連発するようなレベルでした。しかし、ゼミの模範解答を丸暗記するという勉強のみで論文試験を戦える土台を構築できた点は非常に良かったと思います。東海地区にお住いの受験生の方は、ぜひ高橋先生の講義を受講することをお勧めします。

1年合格ベーシックコースのフォロー用通信動画では、宮口先生にお世話になりました。宮口先生は大事な内容を端的なキーワードやゴロにしてインプットしてくださるので、忘れそうになった時に宮口先生の素敵な声が頭の中で再生されて思い出すことができました。また、講義はハイテンションでとても面白いため、仕事終わりで疲れている時でも楽しく受講することができました。

テキストは、「短答アドヴァンステキスト」と「口述アドヴァンステキスト」が役に立ちました。「短答アドヴァンステキスト」は法域ごとに全ての条文とその解説、その条文に関連する過去問が載っており、知識のインプットとアウトプットを同時に進めることのできる点が非常に良かったです。テキストは原則、例外、例外の例外、等の区分けでマーカーを使って色塗りしたり、講義での補足説明を加えたりすることで自分なりにカスタマイズし、効率的に復習できるように工夫しました。「口述アドヴァンステキスト」は口述試験の過去問が載っていますが、論文試験で問われる趣旨問題の対策にもなります。年明けくらいから勉強仲間とお互いに問題を出し合う形式で勉強を進めました。1年目ということもあり、趣旨対策に使える時間があまり無かったのですが、このテキストを通じて時間をかけずに最低限の内容を習得することができました。

短答試験対策で気を付けたこと

短答試験は問われる範囲が非常に広く、条文の隅から隅まで問題にされます。さらに、平成28年度からは科目別合格基準が導入され、下三法も手を抜くことができなくなりました。私は「短答アドヴァンステキスト」や短答実戦答練の法域ごとの問題を使って、可能な限り苦手分野を作らないように網羅的に勉強することを心がけました。特に条約は合格基準点を下回るリスクが一番高かったため、講義の音声を何回も聞き直しながら、テキストの内容を復習し、どんなに難しい問題が出ても合格基準点である4点を下回らないように万全の準備をしました。

短答試験の出題傾向を見る限り、過去問のみを覚えてくる受験生が合格できない問題を作っているように思えたので、条文やテキストの内容を見ながら、自作の予想問題を作ったり、頭で思い浮かべたりする練習もしました。予想問題のネタにするのは、条文のかっこ書や但書、複数の関連する条文の組み合わせなどです。これにより、ただなんとなく条文やテキストを読むのではなく、どういうポイントが狙われるかという視点で分析できるようになり、実力アップにつながったと思います。

本番の短答試験は想像以上に緊張します。私は答練や模試も本試験だと思って同じくらいの緊張感をもって臨みました。自宅で受講しなければいけない時もきちんと時間を計り、マークシートに正確にマークするようにしました。私は問題を解くのが遅いほうなので、本番で正確に解き切る時間感覚を身につける上でも答練や模試の受講は有効でした。

論文試験対策で気を付けたこと

論文フォーマットゼミで、ある程度の土台はできていましたが、問題演習量が圧倒的に不足していました。そこで、論文直前期は今までの答練や模試の問題をかき集めて、とにかく多くの問題に当たりました。また、全文書きや丁寧な答案構成はせず、大項目レベルで挙げるべき項目が挙げられていればオッケーとし、1問あたりにあまり多くの時間を費やさないように注意しました。

私は、直前答練や模試でも時間が足りず、成績が良くないことが多々ありました。分析してみると答案構成を丁寧にやりすぎて、時間をロスしていることに気づきました。また、勉強仲間で成績優秀な人は、そこまで丁寧に答案構成をしていないことも知りました。そこで、自分もそれに習って、答案構成は頭の中だけにして、紙面への答案構成はなるべくしない、書きたいことは答案用紙に書くということを心がけました。これにより、書きたかった事があったのに書けなかった、ということは無くなりました。

論文本試験ではどんなに辛いことがあっても絶対に最後まで諦めずに粘ったほうが良いと思います。私も本試験では特実で大失敗してしまい、それだけで確実に落ちたと思いました。残り2科目を受けずに帰ろうかと思いましたが、休み時間中に同じ論文ゼミで一緒に頑張ってきた仲間から励ましをいただき、なんとか最後までやりきることができました。論文試験に合格した時は奇跡だと思いましたが、結局は相対評価であり、合否は周りの出来にも左右されるので、安易に自己評価を下さないことが大切だと思いました。

通学講座のメリット・デメリット

通学講座のメリットは、毎週通うことがペースメーカーになり、自然と適切なスケジュールで勉強を進められることです。先生との距離も近いため、わからないことや勉強方法の悩みがあったらすぐに相談できます。さらに、勉強仲間もできるので、自分の現状のレベルを把握でき、またお互いに切磋琢磨して刺激し合いながらレベルアップすることができます。

デメリットは、交通費と通学時間くらいでしょうか。私は当初、電車で片道30分の交通費と通学時間が惜しくて通信を選択しようとしましたが、LEC名古屋駅前校の弁理士担当スタッフの方がそれを制してくださいました。その方には本当に感謝しても感謝しきれません。

仕事と勉強の両立のコツ・時間活用術など

仕事や家庭との勉強の両立はなかなか難しいです。私も両立できていたと言える自信はありません。それらを多少犠牲にする代わりに、必ず短期合格するという覚悟を決めることのほうが大事だと個人的には考えています。

勉強時間の確保という観点では、職場の近くに住むことと、朝勉強することの2点を工夫しました。会社から自転車で5分の距離の場所に住むことにし、これにより机の上で落ち着いて勉強できる時間を人より多く確保できたと思います。仕事が忙しく、夜の勉強時間が安定的に確保できないことがあったため、朝早くに起きて勉強する習慣もつけました。仕事終わりで疲れた夜よりも朝のほうが新鮮な気持ちで勉強に臨める点でもお勧めです。

今、合格して思うこと

昨年の春、軽い気持ちでLECの講座を申込んだ時には、まさか自分が初回受験で合格できるとは思ってもみませんでした。運が良かったということもありますが、何よりも、LEC名古屋駅前本校で良き師と優秀な勉強仲間に恵まれたことが大きな要因だったと思います。

環境の与える力は本当に偉大です。弁理士試験にあたり、関わった全ての人に感謝したいと思います。そして、新婚早々勉強漬けの生活に入った私を許し、日々支えてくれた妻には本当に頭が上がりません。この合格の半分は妻の物だと感じています。これから少しずつですが恩返ししていきたいと思います。また、今回幸運にも合格することができましたが、これに奢ることなく、弁理士という資格を有効活用し、人としてさらに成長していきたいと思います。

これから弁理士を目指す方へのメッセージ

弁理士試験は体力的にも精神的にも本当に大変な試験ですが、自分の弱点と真摯に向き合い、改善できる人であればいつかは必ず合格できると思います。周囲の人達を大切にしながら、頑張ってください。

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