平成15年度特定侵害訴訟代理業務に関する能力担保研修及び試験を終えて今年から特定侵害訴訟代理業務試験が新しくスタートしました。受験された弁理士の方にその研修と試験の総括を行っていただきました。 研修と試験の総括5月からスタートした研修を9月に終え、ほっとしたのも束の間、10月26日(日)には試験ということで気の休まる暇も無かったわけであるが、ようやく試験も終った。 振り返れば、結構大変な半年であった。業務の傍ら研修に全出席することがいかに大変なことかも分った。弁理士で浪人しているような方はいないだろうから、自分だけが大変な思いをしている訳ではないのだが、クライアントとの打ち合わせ日程調整等がうまくいかずプロジェクトがうまく捗らないこともあった。 また、よりによって明細書提出期限が迫っているときに起案(レポート形式の宿題)の提出期限が重なるときもあった。 研修修了の要件は、全出席と4つの起案を全て提出することであったが、苦しい思いをしながらも何とか修了要件をクリアーすることができた。 とりあえず、立派な修了証書が届いたのでひとまず安心した。 今年は第1回目の試験ということで、どんな試験が出題されるのか全く予想がつかない状況にあった。 そこで、10月に入ってから実施された3回の模試(日本弁理士クラブの主催した模試が2回、弁理士協同組合の主催した模試が1回)と試験対策講演会に出席した。 模試は本試験と同様の1科目3時間である。法域は主に特許法、商標法、不正競争防止法で、パターンとしては訴状を書かせるか、答弁書を書かせるかのいずれかであった。 A4で7枚程度の答案用紙に答案を書くのであるが、考える時間に大半を費やすので、正直5枚がやっとであった。 答案は項目ごとの統計をとるために必要ゆえに提出させるだけで、別に点数をつけてくれるでもなく、添削してくれるでもなかった。 そう考えると、2万円近くの料金はちょっと高いのではないかと思ったが、試験慣れするために受けるしかなかった(ちなみに、本試験の料金は特許印紙で7200円)。 また、最近では負荷を和らげるような様々なアイデアが施された商品が出てきているので、これらの商品をいくつか試してみて、 論文の答練までにご自身にもっともフィットするものを決めておいてください。 それこそ来年以降は模試や試験対策講演会にLECなどの受験機関が参入したらどうだろうかとも思う。 添削、成績表といった弁理士受験生時代には当たり前のように思っていたサービスも、この試験に対する講座では質の高いサービスとなる。 このようなサービスを提供してくれるのであれば、多少料金が高くてもみんな受講するのではないだろうか。 さて、肝心な本番の試験は、渋谷の新大宗ビルフォーラムエイトという会場で行われた。試験時間は、事例問題1題あたり3時間で、午前(午前9時30分〜午前12時30分)と午後(午後2時〜午後5時)に1題ずつ、合計2題の事例問題が出題された。 事例問題は、特許権等侵害訴訟事件を参考にした事例問題が出題され、事例ごとに報告書(原告または被告の言い分)、
特許公報・被告物件図面等が添付されていた。 午後は、商標権侵害、不正競争防止法絡みの問題が出題された。 午前と異なり、原告側に立って訴状の請求原因を書かせる問題(原告商標「寒梅」vs被告商標「越後の国 寒梅」「越後の寒梅」)が出題された。 また、午前も午後も訴状、答弁書を書かせる問題とは別に、当該事例に関する民法・民事訴訟法上の論点を問う設問も出題され、 債権譲渡(民467条)や訴えの変更(民訴143条)等に関する問題が出題された。第1回目ということもあってか、 条文レベルの問題であった。つまり、産業財産権法令集と民法・民訴・不正競争防止法の合体した法令集の2冊が貸与されるが、 それを見ながら答えられる程度の問題であった。なお、試験問題、メモ用紙は回収したが、法令集は持ち帰り自由であった。 試験の結果は12月25日に判明するが、どのくらいの割合で合格者が出るのか定かではない。クリスマスプレゼントになるか、地獄のクリスマスになるか、果たして結果はいかに・・・・ |
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||